神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2015年10月1日 エリアトップへ

区ゆかりの山本さん 緑区舞台に「エッセイ漫画」 親友との思い出綴る

文化

公開:2015年10月1日

  • LINE
  • hatena
長津田の路地の一角が描かれたページ
長津田の路地の一角が描かれたページ

 緑区を舞台にした漫画がコミック誌に連載されており、地元で話題になっている。作品の名は『岡崎に捧ぐ』。

 緑区で小中学校時代を過ごし、現在は青葉区在住の作者・山本さほさん(30)が親友の「岡崎さん」と過ごした子ども時代の思い出を綴った。2人の少女が徐々に友情を深め、やがて得難い親友になっていく姿が、地元中学校や街の風景とともに描かれている。

時代の「アイコン」随所に

 今はなき「長津田マルエツ2階のらんらんらんど」や「ダイクマ」など一昔前の長津田界隈を描いた懐かしい場面も。

 また、「たまごっち」や「スーファミ」「プレステ」「ビーダマン」など1980〜90年代に流行した時代のアイコンが登場するのも大きな魅力だ。多感な時期ならではの親との会話、友人とのやりとりも思わず「あったあった。こんなこと」と頷かずにはいられなくなる。一見すると”超ローカル”な話に見える同作品がうけているのは、この作品がこうした「誰もが持つ懐かしい感情」を思い出させてくれるからだろう。

 作品が世に出たのは、登場人物でもある「岡崎さん」の結婚に際し、サプライズプレゼントとして山本さんが思い出を綴ったものをネット上で公開したのがきっかけ。たちまち反響を呼び、閲覧数は1000万PVを超えるまでに。それが小学館の編集者の目にとまり、コミック誌「ビッグコミックスペリオール」での連載が始まった。山本さんは昨年末にそれまで勤めていた会社を辞め、漫画家として歩き始めたばかりだ。

 作品中にはギャグ漫画には珍しく「ネグレクト(育児放棄)」などの社会問題を取り上げる場面もある。山本さんは「プライベート切り売り漫画がここまで反響をいただき、私も岡崎さんも嬉しいやら恥ずかしいやら…」と恐縮する。幼い頃から漫画家になるのが夢で、学級漫画などを描いていたというがここ10年は創作からは遠ざかっていた。

 「これまた作品の中に登場する友人が『また描いたら』と勧めてくれて。友人たちのおかげで今の自分があると実感しています」と山本さん。今後はエッセイ漫画だけでなく、漫画家として幅広く作品を手掛けていければと話す。岡崎さんはそんな山本さんを今でも傍らで応援し、優しく見守ってくれているという。

 ◇現在、同誌連載のほかにゲーム雑誌「ファミ通」に「無慈悲な8bit」連載中。冬頃には単行本の第二巻が発売予定。「岡崎に捧ぐ」の一部はnote.mu/sahoobbでも公開中。
 

小学生編をまとめた単行本も発売中
小学生編をまとめた単行本も発売中

緑区版のローカルニュース最新6

国の重要文化財、神奈川県庁本庁舎が5月3日に5年ぶり一般公開

大型客船4隻 同時着岸

大型客船4隻 同時着岸

横浜港 月2回は日本初

4月25日

GW休業のお知らせ

GW休業のお知らせ

タウンニュース緑区編集室

4月25日

花と緑で街をつなぐ

花と緑で街をつなぐ

ガーデンネックレス横浜

4月25日

横浜BCが新たな船出

横浜BCが新たな船出

BUNTAIで3試合

4月25日

犯罪・事故発生状況

【Web限定記事】

犯罪・事故発生状況

緑警察署管内 4月11日〜4月17日

4月25日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

緑区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook