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緑区 社会

公開日:2025.08.28

十日市場駅1番線ホーム
「鳩村英次」の任務とは
眼光向けるその先に

  • ハトの見張り番の任を受け、目を光らせる「鳩村英次」(十日市場駅は長津田駅の管理下にあるため、所属は長津田駅)

 JR横浜線の「十日市場」駅で、人知れず任務にあたる「鳩村英次」がいる。1番線ホーム側の配電盤の上に設置されているフクロウの置物だ。通路で、少し目線を上に向けるとその存在に気付く。いつから何のために置かれているのか、同駅を管理する東日本旅客鉄道株式会社に尋ねた。

ハトを寄せ付けるな

 同社広報室によると、十日市場駅ではホームドアにハトの糞が落とされるなど、糞害が発生していた。この対策を考えたのが50代の男性社員で、1979年に放送開始され、派手なアクションで人気を誇った刑事ドラマ『西部警察』のファンだった。昨年の春ごろにハトの天敵であるフクロウの置物を設置することになった際に、「名前を付けると愛着がわくと思い、すぐに思いついたのが『ポッポ』のあだ名で知られる『西部警察』の鳩村刑事だった。『鳩』対策ということで」と、「鳩村英次」命名の由来を話した。

 糞害について同社員は「十日市場駅は構造上、比較的ハトが身を寄せやすいのでは」と推察。効果については、「ハトが留まるところがかなり高いため、その視線に合わせて設置できればもう少し効果があるのでは」としている。駅利用者に向けては「これからも地域の皆さまに愛される駅を目指してコツコツ頑張ってまいります」とコメントした。「鳩村英次」は今日も鋭い眼光でハトの侵入をけん制している。

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