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「舟運」の歴史一冊に 地域の研究者らが上梓

文化

掲載号:2016年5月26日号

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本を手にする長谷川会長(左)と平井部長
本を手にする長谷川会長(左)と平井部長

 かつて鶴見川で栄えた舟運文化の周知を目的に活動する「鶴見川舟運復活プロジェクト」(長谷川武明会長)が活動100カ月を迎えたことを記念し、これまでの取り組みの記録や研究成果をまとめた本を完成させた。地域の歴史の一端を知る上で役に立つ一冊になりそうだ。

 2007年、新羽史の研究をしていた長谷川会長や大倉精神文化研究所の平井誠二部長など約40人以上で産声を上げた同プロジェクト。主な活動として【1】かつて水運として鶴見川を活用していた和舟を新たに再現する【2】再現された和舟に地域の子どもが乗船するなどのイベント開催【3】同河川や流域の歴史研究――を続けてきていた。

 今回上梓された「鶴見川の舟運文化と夢見る仲間たち」は、その3つの柱の進ちょく状況をまとめたもの。カラー刷りのA4サイズでページ数は218ページ。写真やイラストを多数使用し、見やすくボリュームある本に仕上げている。「活動記録篇」「調査研究篇」「会員寄稿篇」「特別寄稿篇」の構成となっており、会員らが中心となり、原稿を執筆・寄稿、全体の監修を平井部長が行っている。

 「活動記録」には、2015年7月、プロジェクトの念願だった、かつての和舟を新たに再現した「舟運丸」と「たちばな」が新羽橋から鶴見川漕艇場まで往復している様子を写真を多用し、紹介している。

 また、今回特に読み応えがあるのが、全体の4割を占める「調査研究」。例えば、郷土史家の相澤雅雄さんが寄稿した「新田地区における花卉(かき)栽培覚書」は、度重なる河川の氾濫に苦しめられた昭和初期の新田地区の米作り農家が、経済的安定収入を得るため、生花やいちご栽培に着手していく過程を紹介。現在でもこの地区では花卉栽培が盛んであることも指摘している。

 平井部長は「本にまとめられて肩の荷が下りた思い。貴重な記録として後世に残せて嬉しい」と話し、長谷川会長は「会員の気持ちが込められた本に仕上がった。多くの人に読んでもらえたら光栄。プロジェクトはできる限り継続していきたい」と語った。

 値段は2千円(税込)。購入希望者は住所・氏名・電話番号を記入し、長谷川さん【FAX】045・542・3421まで。

鶴見川を進む和舟「たちばな」
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