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港北区 人物風土記

公開日:2017.08.24

神奈川税務署署長に就任した
横谷 邦昭さん
緑区在住 59歳

情熱胸に基本に忠実に

 ○…公正公平な課税を行う税務署の署長として、周囲からの「堅いイメージを払拭したい」。そのために「まずは職場から」と、明るく風通しの良い環境づくりを心掛けている。所得税の確定申告者数は11万件を超える規模。「基本に忠実」のモットーの下、混雑の緩和や均質な納税者サービスを提供できるよう、パソコンを最大限に活用した電子申告・納税の更なる普及に努める考えだ。

 ○…生まれも育ちも隣接の緑区。辺り一面に広がっていた田んぼでザリガニやドジョウを捕るような少年時代を過ごし、県立川和高校を卒業した。相模原、横浜中、平塚税務署で管理業務を経験。東京国税局では、国税納付の相談や滞納処分などを行う徴収部門や総務等の職を務めてきた。「情熱があれば仕事は楽しいもの」と語り、170人を超える職員の先頭に立つ。

 ○…1969年の分区以前は港北区民だったこともあり「地元に戻ってきたような感覚」と笑顔。幼少期にはJR横浜線にSLが走っていたことや、東海道新幹線開業後、父に連れられて新横浜駅を訪れたことは今も鮮明に記憶に残っているという。中学の時に始めた写真は今も続けており、週末になると関東一円に足を運んでいる。15年ほど前から財務省美術展に作品を応募し続けており、これまでに十数回入選。今年の美術展では長瀞の川下りを切り取った作品「清涼に遊ぶ」で、初の特選1席に輝いた。旅行も趣味の一つで、肉と果物の匂いが漂ってくるような生活感が感じられる東南アジアが好きだという。

 ○…昨年のマイナンバー制度導入後、税務署へ申告書や申請書類を提出する度にマイナンバー(個人番号)を記載するとともに、同番号と本人確認が必要となった。マイナンバーカードを持っていれば番号確認と本人確認が可能となるため、同カードの取得も併せて広報に力を入れている。すべては均一な納税サービスのために。

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