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港北区 人物風土記

公開日:2019.10.31

(株)コヤマドライビングスクール横浜校校長を務め、港福一夜城で講演する
田口 治さん
大曽根在勤 57歳

地域に感謝し愛される場所に

 ○…昨年、(株)コヤマドライビングスクール横浜校の校長に就任した。障がい者・外国人への教習や女性が活躍できる職場づくりに力を入れる同社。11月8日には、そんな“多様性”をテーマに、地域に関わる人たちが語り合う港福一夜城で講演を行う。「慣れないことに不安もあるが、地域の人との交流は貴重な機会」

 ○…大好きなクルマとバイクに携わりたいと、1985年に入社。約10年間インストラクターとして教習を担当した。その後は、本社経営企画室で障がい者や外国人のための免許取得プロジェクト等に参加。記憶に残るのは約20年前。下半身不随と高次脳機能障害のある青年が入校を申し込みに来た。乗車や操作など状況に合わせた教習車でサポートし免許の取得を実現。青年は英語教育を行っており「これで障がいのある人の元へ自分から教えに行くことができる」と感謝されたという。「運転免許は人生の選択を大きく広げられる」と教習所の意義を再確認した。

 ○…物心ついた時にはクルマの虜になり、小学生の頃には道行く車の車種は全部言えたという。中・高では、スキー部に所属。関東大会に出場するほどの腕前で数多くの大会を転戦し、「(公休になるから)冬は教室よりゲレンデにいる時間の方が長かったかも」と笑顔を見せる。社会人になってからも休日のたびにスキー場へ。「若かったから。元気が有り余っていたのかな」とはにかみながら当時を回想する。

 ○…同社では、年に一度のコースを解放した感謝祭や、中・高校での交通安全教室などを実施。また社内では手話・英語・障がい教習も行う。胸に刻むのは近江商人の「三方よし」の哲学。「お客さんにも地域の人々にも感謝されて初めて評価してもらえる仕事」とアクセル全開で進んでいく。

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