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港北区 人物風土記

公開日:2020.04.30

水中写真家で、環境保全活動を行う「NPO法人海の森・山の森」理事長の
豊田 直之さん
菊名在住 60歳

生命の惑星、守りたい

 ○…環境保全活動として茅ヶ崎での海底調査を5年間続けている。沈殿しないと考えられていた海洋プラスチックごみが海底に溜まっているのを発見したのは2018年。今年4月の調査では、昨年の大型台風の影響で土砂に埋まったとみられるプラごみを回収した。7人のメンバーと潜水し15cm程の土砂を掘り返すとビニール袋やペットボトル等のゴミが大量に出現。「見えないごみが潜んでいると分かったのが大きな一歩。今後も海の浄化、ゴミの削減に努めていきたい」

 ○…写真家への転機は、釣り雑誌の編集者だった28歳の時。「満足のいくページを作るには自分で写真も撮るのが一番」とカメラを手にした。偶然飲食店で出会ったプロカメラマンの元で2年半の修業期間を経て独立。国内外多くの海やそこに暮らす生物を撮影してきた。そのなかで目撃したのがプラごみによる海洋汚染。「何かしないと海が壊れてしまう」と約15年前に環境保全活動を開始。現在も自身の作品と音楽を合わせたコンサートや学校での出前授業等を行っている。

 ○…菊名出身。幼少期には「当時は一面畑のようだった」という新横浜で、泥まみれになってカエルやザリガニ取りに熱中していた。また叔父に連れられて行った釣りにも大ハマり。東京海洋大学に進学し釣りの理論を研究するほど。「小さなころから、海と自然が身近な存在だった。趣味が仕事で仕事が趣味。日々楽しみながら挑戦している」と笑顔を見せる。

 ○…コロナウイルスや昨今の異常気象などを”地球からの警告”と訴える。「地球、自然があってこその私たち人間。環境のために何ができるのか。環境問題は他人事ではなく自分事。大切さを体感できる機会を数多く提供したい」

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