8月に行われるバトントワーリングの世界大会日本代表に選ばれた 平田 釉莉(ゆうり)さん 新吉田町在住 16歳
ミスのない美しい演技を
○…3月の選考会で3人の日本代表の座を射止めた。実は、練習ではミスが続き、直前には軽度の肉離れを起こすなど、不安要素が多かった。しかし本番は、「怖いものはないから全部出し切って」との母の言葉を胸に、予選・決勝ともにノーミスの演技を披露。初めての世界大会に向けては「満足のいく自分の演技をしっかりと披露したい」と意気込む。
○…4歳でバトントワーリングと出合うと、8歳から本格的に試合に出場するように。思い出に残る大会は、小6で出場した日本選手権。初出場だった前年は予選敗退だったといい、「もっと練習しないと」とトレーニング量を増やし、1年越しに日本一のタイトルを掴み取った。現在も高校に通いながら週5日の練習をこなす。芸術面も評価されるバトンの世界で、自身の課題は表現力。「腕の上げ方や足先の伸び、笑顔など、イメージと実際は全然違くて」と、母と一緒に動画で自身の演技を見るなどして、技と美しさに磨きをかける。
○…生まれは厚木市。0歳から学習教室に通い、幼稚園前にはすでに漢字が読めたという。中学3年間では生徒会に所属。副会長として毎朝校門に立ち、あいさつ運動を牽引した。貴重な休日は、激しい練習の裏返しか「昼まで寝ている」とあどけない表情を覗かせる。サイクリングが趣味で「目的を決めずに走るのがリフレッシュになるの」とにっこり。
○…来年からはジュニアを卒業し、シニア部門へ。対戦相手や求められる演技のレベルも格段に上がる。憧れの選手は、世界3連覇も果たした駒田圭佑さん。満点も出すなどミスのない演技が特徴で「いつか私もそんな選手に。まずは世界選手権でいい演技を披露したい」と瞳を輝かせる。
|
|
|
|
|
|