港北区 人物風土記
公開日：2022.09.15
横浜市幼稚園協会・港北支部の支部長を務める
長谷川 樹生さん
篠原町在勤 70歳
｢成長の喜びがあるから｣
○…「園の友だちや年上のお兄さんお姉さん、運動会や行事の経験。泣いて笑って色んな環境の中で、どれだけ多くを経験できるか」。それが成長につながると、園児と日々接し実感するが、コロナ禍でこうした機会が制限されることに。園児の変化も感じ取り、幼稚園協会の港北支部では「各園で子どもたちの心の成長度合いを考慮し行事・活動を進めていければ」と気を引き締める。
○…しのはら幼稚園の園長となり、約10年半。加盟する幼稚園協会の港北支部で、今年４月から支部長に。「各園の先生が参加する充実した研修が支部の伝統」といい、「仲が良い」のも魅力の一つだ。少子化や働く女性の増加など、社会変化に伴うニーズも見据え「支部で考えながら、できることを一つ一つ丁寧にやっていきたい」。
○…51歳で同園教諭になるまでは、都市銀行の行員だった。前園長の義理の父から「継いでほしい」と頼まれたことが転機に。それまでは男性ばかりの環境で働き30年弱。幼稚園への転職は周囲から驚かれたが「結婚以来、父から色々な話を聞き、幼稚園は良い仕事だなと思っていて」。園では、落ち着かなかったり集団行動が苦手だったりする子がある日突然、成長することも。「成長の『スイッチ』は大人が見つけたり、逆に想定外のところだったり。そこが面白いし、成長を実感し保護者と喜び合う。他では得られない感動がある、やっぱり良い仕事」
○…時間のある時は、読書や妻との旅行も「楽しみ」の一つ。自身の園については園児だけでなく「０歳から未就学児まで、園庭開放や行事等を通じて地域の親子に開かれた子育て拠点にできれば」という目標も。地域から、港北区から、子どもたちの成長と保護者の子育てを支えていく。
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