港北区 意見広告
公開日:2023.06.29
県政報告㊳
ここ神奈川から、世界平和を考える【1】
県議会議員 武田 翔
侵攻を続けるロシア軍に応戦したウクライナの元志願兵、イゴール・ユカリチュクさんが来日しました。今回、ご縁がありイゴールさんと対談をさせていただくことになりました。国を守るとはどういうことか、神奈川から世界平和を考える機会にしたいと思います。
(武田)まず、国のために犠牲となられた多くの皆様に、心からの深い悲しみを申し上げます。
イゴールさんはロシア軍との戦いで傷を負い、除隊されたと伺っています。ウクライナでは今もたくさんのお仲間が国を守るために戦い、それを国民が支えていますね。国を離れても、世界中にウクライナとの連帯を呼びかけるなど、誰もが一つの目的を共有していることと思います。はじめに、イゴールさんが日本を訪れた理由をお聞かせください。
(イゴールさん)私は志願兵としてロシアとの最前線で約8カ月間戦い、大小5回の怪我をしました。近くにミサイルが着弾して爆風で吹き飛ばされたこともあり、現在も後遺症があります。
来日の大きな理由は、怪我の静養です。その他の理由としては、ウクライナの正しい現状を日本の皆さんに知ってもらいたい、そして、私のような負傷兵や民間人のためのリハビリテーションセンターを将来ウクライナに建設したい。その為に日本の皆様からご支援をいただきたい、そう願っています。
なぜ、戦場に?
(武田)次に、なぜ今回ウクライナが戦場となったのか。多くの日本人には理解しにくい部分もあります。ウクライナとロシアの歴史的な背景も含め、イゴールさんは何が理由とお考えですか。
(イゴールさん)今から約100年前の1917年にロシア革命がおこり、以来80年近くの間、ウクライナとロシアはともにソビエト連邦というひとつの国家でした。確かにこれは歴史的な事実です。現在のロシアもそうした歴史、もともとは同じひとつの国であったという理由づけをしていますが、当時のソビエトにおいても現在のウクライナとロシア同様、地域の優劣や上下はなかったことを日本の皆様にはお伝えしたいです。
そしてロシア侵攻の狙いは何か。これはあくまでも私の推測ですが、二つあります。ロシアの本心はウクライナが西側諸国に接近し、ロシアの敵性国家になっていく事を恐れたためではないかというのがひとつ。
もうひとつはソビエトが解体し、独立国家共同体(CIS)となって以降、ロシアの経済は混迷の一途を窮めました。現在もロシアには天然ガスや鉱石などの工業資源はありますが、農作物などの一次産業はウクライナのほうが盛んで恵まれています。ヨーロッパでも有数の豊かな穀倉地帯といわれるウクライナをみずからの支配下に置き、国力の回復を狙ったのではないかと思います。
(武田)戦場では、祖国や愛する人のため勇敢に戦う人々がいる一方で、自身の安全と国家の板ばさみに悩む人、極限の精神状態にさらされてしまう人など、その場に直面しないとわからない部分もあると思います。戦場でイゴールさんの心を支え、励まし続けたものは何か。そして闘志を燃やし続けることができた秘訣は何でしょうか。
母国守る、と自身を鼓舞
(イゴールさん)過去にロシアが軍事侵攻を行ってきた国を挙げましょう。ジョージア(旧グルジア)、チェチェン、そしてモルドバなどの共和国で、ロシア軍の残酷な行為が繰り返されてきました。戦闘と非戦闘の区別なく、インフラ設備や農地や住宅地の区別なく、破壊の限りを尽くすのがロシアの戦い方です。祖国を焦土にするわけにはいかない、そう思い私は兵士に志願しました。
実際に最前線で戦い、虐殺の被害にあった民間人の姿も数多く目にし、涙と怒りを抑えられませんでした。私のイメージを遥かに超えたロシア軍の残虐な行為に対する怒りは、私自身の死に対する恐怖を上回っていたと思います。必ず、自分がウクライナを守る。そうやって自分を鼓舞しつづけることで、闘志を保つ事ができました。
※次回に続く
■企画・制作/武田翔政務活動事務所
武田 翔
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