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港北区 意見広告

公開日:2023.07.06

県政報告㊴
ここ神奈川から、世界平和を考える【2】
県議会議員 武田 翔

  • イゴールさん(右)と武田翔

 ウクライナの元志願兵、イゴールさんとの対談の続きです。

(武田)今から約80年前、わが国は終戦を迎えました。国土のいたるところが焼け野原になり、310万人以上の多くの犠牲をもたらしました。

 当時の悲惨な経験から、わが国ではどのような事があっても戦争に加わってはいけないというのが一般通念となっています。その一方で残念なことに、守るべき人や守るべきもののために、何が何でも戦い勝ち抜くという考え方が乏しい国民性であると私自身感じています。現在の私たちは平和な日本に慣れすぎではないだろうか。イゴールさんの目には、現在の日本の姿はどのように映っていますか。

日本人にある「心の芯」

(イゴールさん)確かに日本は平和な国だと思います。しかし平和であることに否定的な感情を抱くことはないのではと思います。なぜなら、誰かに傷つけられることも、また誰かを傷つけることもしたくない。その決意のもと現在の日本の平和が成り立っている部分はきっとあると思うからです。日本の文化、特にサムライの精神や武道は長い間、日本人の心のコア(核)であったと思います。兵器としての核こそ日本は持っていませんが、「心の芯」という、一人ひとりの核を日本人は間違いなく持っている。日本の人たちは「最近の人たちは国を守る気概がない」と言われるようですが、そのように思い込まされているだけだと思います。

 かつてウクライナもロシア革命以降のソ連時代、そのような風潮があったといいます。しかし、昨年以来の戦争で、ウクライナのコサック精神、民族を超えて国家を守る気概は失われてはいなかったことが証明されました。何よりも日本をはじめ、世界中の皆さんが証人です。

 私自身も所属している「空手道禅道会」では、日本の各地で行われる武術セミナーにご一緒させていただく機会があります。そこで出会った人達には明らかにサムライの魂、文字通り「ここは私が守るんだ」という覚悟があると確信しました。

(武田)ウクライナのオデーサ州と神奈川県は友好都市でもあります。近年はコロナの影響もあり交流が途絶えていましたが、ウクライナの復興と更なる発展には、私たちも何かできないかと考えています。

 一方でウクライナは中国に空母などの武器を売却し、また北朝鮮のミサイルや核兵器開発にもウクライナの科学技術が関わっていると言われており、わが国にとって安全保障上の脅威となっています。ウクライナの一国民であるイゴールさんにこの事を伺うのは非常に悩みましたが、わが国を取り巻く脅威についてのご意見をお聞かせください。

(イゴールさん)お金のため、空母を中国に販売するようなおかしな事をする勢力がいるのは事実です。しかしそれは、ウクライナ国民の総意から離れた行動と言えると思います。ウクライナ国民の大部分はそのような軍事面の事実を知る人は少ないでしょうし、仮に事実を知った人はそのような事に反対だと思います。

(武田)最後になりますが、母国でロシアと戦っているお仲間や、母国の方々に対する想いをお聞かせください。

(イゴールさん)現在も母国で戦っている数多くの同胞には、勝利を願ってやみません。同時に、誰ひとりも亡くなって欲しくないと願っています。戦争が早く終結し、平和で豊かな暮らしが戻ってくる事を願っています。

対談を終えての誓い

 イゴールさんには、祖国のため大変なご貢献をされたことに対し、心から敬意を表します。屈強ながら、昔、国立大学で教鞭をとられていたこともあり終始おだやかな語り口が印象的でした。特に考えさせられたのは、一戦を交えたロシアに対する複雑な思いです。

 ウクライナとロシアそれぞれの兵士にも母や父がいて、愛する人がいることでしょう。それぞれが守るべき国、守るべき人のために戦う。イゴールさんの問いかけは私にとっても非常に深く、そして重いものでした。またウクライナとロシアだけでなく、各国のリーダーにも考えていただきたいと感じました。

 そして対談を通じて、安易な情報に惑わされず、わが国も、親米はもとより、周辺諸国にも目を向け、親露、親中の均衡を保ちながら、日本の真の国益を追求していかなくてはいけないと心に誓いました。 ※終わり   ■企画・制作/武田翔政務活動事務所

武田翔

横浜市港北区菊名1-6-11 平田ビル3F

TEL:045-947-2712

https://www.shotakeda.com

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