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公開日:2023.09.07

横浜子ども会議
いじめ防止へ区交流会
自分にできること考える

  • 活発に意見を交わす参加者

 全横浜市立学校の児童生徒が主体となっていじめ問題に向き合い、解決を目指す「横浜子ども会議」。その港北区交流会が、城郷小机地区センターで8月30日に開催された。区内の小・中学校35校から児童生徒が集まり、意見や取組を共有した。

話し合いの成果共有

 2012年度から始まった同取組。昨年度、10周年を記念し開催された「いじめ防止市民フォーラム」を経て、今年度は新たに話し合いの場を追加。一つの中学校と近隣小学校で構成された「横浜型小中一貫教育ブロック」ごとに会議を重ねてきた。区交流会では、ブロックごとの代表者数名がグラフや図を用いながら会議の内容や取組を発表し、互いのいい点や改善点、アドバイスなどを話し合った。話し合いは、中学生を中心に進行。次々と手があがり、活発な意見交換が行われていた。

知るための取組を

 11年目となる今年度のテーマは、「『つながる、広げる、いじめの未然防止の輪』〜いじめをなくすために、一人ひとりができること〜」。各ブロックからは意見箱の設置やレクリエーションなど、様々な取組が共有された。中でも、村上瑞波さん(新田中3年)は「知る機会を増やす意見が印象的だった」という。パンフレットやホームページの作成を例にあげ、「学校に限らず、”知らない”から発せられる攻撃的な言葉がある。知ってもらうために、地域との関わりに力を入れたい」と今後の取組に意気込んだ。

 会議を見守っていた市教育委員会事務局の住田剛一人権教育・児童生徒課長は、「子どもたちには『いじめをなくす』という目的をしっかり認識して取り組んでほしい」と参加者に期待を寄せた。子ども会議の先を見据え、「11年目を迎え、子どもたちによる取組としてもう一歩先に進めたい。学校の活動の助けになれば」と話していた。

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