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公開日:2023.12.21

港北区
バリアフリー基本構想、作成
新横浜・小机・大倉山駅周辺で

  • 改修が検討される区役所の総合案内板

 港北区バリアフリー基本構想が作成され、横浜市HP(ホームページ)で見られる(「港北区バリアフリー基本構想」で検索)ほか、港北区役所区政推進課広報相談係等で閲覧可能となっている。今後、公共交通事業者や神奈川県公安委員会、建築物の管理者、横浜市など、各事業者が事業計画を作成し、概ね10年後の2033年度までを目標に事業が進められる。

 バリアフリー基本構想とは、旅客施設を中心とした地区や高齢者、障害者等が利用する施設が集まった地区(重点整備地区)において、公共交通機関や道路、建築物等のバリアフリー化のために実施すべき事業の内容等を定めるもの。

 横浜市では、バリアフリー法に基づくバリアフリー基本構想の作成を各区1地区で2016年度末までに完了しているが、更なるバリアフリー化を進めるため、作成済み地区の見直しを含めた各区内の複数の駅周辺で基本構想の検討が進められている。

 港北区では、06年度に作成した新横浜駅周辺地区交通バリアフリー基本構想の見直しと、一体の駅勢圏を有する小机・大倉山駅周辺地区をあわせ、港北区バリアフリー基本構想を作成した。

 構想は、学識経験者や高齢者、障害者等の市民、関係事業者・行政機関などから構成される港北区部会を設置し、検討が進められてきた。22年には地区の現状把握や重点整備地区等の検討、まちあるき点検等が行われた。今年に入り、まちあるき点検結果の整理や地区課題と対応策の検討が行われ、原案の提案、さらに法に基づく事業者との協議を経て、基本構想の作成となった。

 対象地区では、公共交通特定事業として、駅への触知案内板の設置・音声案内の音量調整や、ホームドアの整備などが盛り込まれている。道路特定事業では、各地で視覚障害者誘導用ブロックの設置検討、平坦性の改善が図られる。その他、建築物特定事業、都市公園特定事業としても各取組みが示されている。

福祉教育も明示

 また、心のバリアフリーと位置付けられる教育啓発特定事業では、道路のバリアフリーに関する一般向け・小学生向けの出前講座や聴覚障害者への理解を深める講座など従前からの取組みに加え、小学生向けの福祉教育を明示するなど、事業の充実化を図る。

 基本構想では、港北区役所の車いす使用者用駐車施設の改善やタクシー乗降場の設置、トイレ改修検討等のほか、総合案内板の改修検討も盛り込まれている。

 総合案内板の改修検討については、まち歩きの参加者から「分かりづらい」との指摘があり見直し対象になったという。

 港北区区政推進課の柏崎崇宏課長は「バリアフリー化は、障害への理解、ちょっとした思いやりが解決策となることもたくさんある。ハード面の整備だけでなく、『心のバリアフリー』の教育啓発と両輪で推進していきたい」と話している。

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