横浜市は6月26日、「横浜グランドスラム企業」の表彰式を行った。区内からは(株)明和美装=新横浜・田中篤代表取締役=と(株)オースズ=新吉田町・鈴木瑞貴代表取締役=の2社が受賞した。
横浜グランドスラム企業とは、同市が実施する4つの認定・認証制度(横浜型地域貢献企業、よこはまグッドバランス企業、横浜健康経営認証、横浜市SDGs認証”Y─SDGs”)を全て取得した企業のこと。働きやすい職場づくりや健康経営、SDGsの達成など、社会のニーズに応え、地域に貢献しながら経営に取り組む企業を応援することを目的として、2023年度から表彰が始まった。
人的資本の重視
(株)明和美装は、建物全般の総合リニューアルや改修工事を行う会社。社内の健康経営推進を重視したという同社は、”健康経営事務局”を設置した。「会社の人的資本である社員の健康をさらに増進していきたい」と経営企画室長の西野正さん。
具体的な取り組みとしては、アンケートによる現状調査や年2回の健康診断の結果分析に加え、毎日朝礼でのストレッチを数年にわたり継続して実施。また、市と連携し、全社会議の場で「体験型社内イベント」として健康ブースを設ける等、社員が自身の健康状態を把握し、意識するきっかけになる機会を提供している。西野さんは「(認定取得し)これまであった壁を一つクリアできたと実感しています。会社の自信と社員の誇りにつながれば」と話した。
選ばれる会社へ
(株)オースズは機械加工、板金、設計・試作、量産などを行う会社。今回の受賞について代表の鈴木さんは「率直にうれしい。今年度中に獲りたいと目標にしていたので」と喜びを語った。4つの認証・認定制度の中でも、特に力を入れたのは従業員の働き方。人手不足や人材の定着が課題となる中で、従業員に「選んでもらえる会社」になることを目指しているという。具体的には(部署により)社員が希望する時間帯での勤務、食堂のリニューアル、倉庫内エアコン入れ替え等、社員が快適に働けるような取り組みを行った。また、来年度入社の新卒採用から高卒者の採用を開始。若年層の採用も強化していくという。
今後について鈴木さんは「国が定める『えるぼし』や『くるみん』といった上位の認証取得も目指し、体系的にステップアップし、より従業員に選ばれる会社を目指したい」と展望を語った。
港北区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|