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港北区 教育

公開日:2025.09.18

”想像力”で平和を考える
篠原中で国際協力出前講座

  • 戸田さんの講義に耳を傾ける生徒ら

  • 授業後、握手する戸田さんと生徒

 篠原中学校(浜崎利司校長)で9月8日、3年生が対象のSDGsと平和について考える出前授業が開催された。講師はJICAで37年間国際協力に携わり、現在はNPO法人Forum2050代表を務める戸田隆夫さん。授業は「もし〇〇だったら」と問いかけ、生徒らが想像力を使う内容で進行した。

 「大切な人が戦争で殺された」という演習では、「悲しい」「憎い」などの感情を露わにした生徒たち。さらに、1970年代のカンボジアで少年兵となり上官の命令に直面するという状況設定では、正解のない問いかけに、葛藤しながら自身の考えを巡らせている様子だった。

 戸田さん自身の経験として、ルワンダ虐殺を生き延びた女性からの言葉を紹介。「光に満ち溢れた世界にいるあなたには、平和や幸せの本当の意味が分からないかもしれない」。授業は、想像力を使うことで、自身の人生や平和の定義が変わっていく可能性があるというメッセージで締めくくられた。

 生徒会長の関根準世さん(15)は、「自分の光で消えたローソクを灯し、周りの暗闇を明るくできたら」と力強く語った。学級代表の酒向心春さん(14)は、自身の悩みが「世界に比べたらちっぽけ」だと感じ、「言ってもらえることが幸せだと再認識した」と話した。戸田さんは「今回の授業が、生徒一人ひとりが平和を『自分事』として捉え、自らの言葉で未来を語り、考える時間になれば」と話した。

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