港北区 人物風土記
公開日:2026.10.01
今年4月に地域活動支援センターHIKARIの施設長に着任した 井上 麻子さん 大倉山在勤 48歳
誰もがほっとできる場へ
○…「生きづらさを感じやすい社会で、この場所が誰かの助けになれたら」。精神障害を持つ人々がものづくりを通し地域とつながる場として、精神保健を考える会まいんどくらぶが運営する地域活動支援センター「HIKARI」。施設長に今年4月、着任した。
○…川崎市出身。学生時代は保育や教育を学ぶ傍ら、精神学への関心を深めていった。そんな折、大学に来ていた同くらぶが運営する地域活動支援センターの求人を見つけ見学へ。「利用者さんやスタッフが生き生きとしている姿を見て、ここで働きたいなと」。20歳で就職して以来28年、同くらぶ管理の作業所やカフェで経験を積む。現場では施設利用者と食品や手工芸品づくりに取り組み、バザーや地域イベントでの販売を通して人々との出会いを重ねてきた。コロナ禍ではカフェが営業できず、人と集うことも難しいといった困難に直面したが、集うことの豊かさや大切さを痛感したという。
○…ものづくりや甘いものが好きなことから、プライベートではクッキーやスコーンなどの焼き菓子をはじめ、あずきを煮ておはぎを作るなど、お菓子作りをしてリフレッシュしている。また音楽が好きで、学生時代は吹奏楽部に所属し、サックスを担当。現在は親族の形見であるチェロを弾いてあげたいと思い、音楽教室に通いながら練習に励んでいる。「まだ上手くは弾けないけれど、少しずつ頑張りたい」と笑顔を見せる。
○…「心が元気になれる場所を知ってもらいたい。これまでの地域の方とのつながりも、これからの新しい縁も大切にしながら続けていきたい」。地域と歩み続けた28年間、今後もずっと誰もが自分らしくいられる居場所を育み続ける。
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