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公開日:2012.04.26

洋食の王様、いざ聖地へ
ナポリタン学会が新たな仕掛け

  • 認定1号店の「都筑亭」で世界進出の意気込みを語る田中健介会長。

 ケチャップで味付けした日本独自のパスタ「ナポリタン」。戦後の横浜で発祥したと言われるこの料理を愛する市民団体「日本ナポリタン学会」(田中健介会長・35歳)が4月27日から5日間の日程で本場ナポリのイベントに参加し、「ナポリタン」をお披露目することとなった。



 同会は横浜から生まれたと言われるナポリタンの魅力を多くの人に広めようと2009年に発足した。現在の会員数は40人ほど。市内でナポリタンを提供する店舗は多いが、特にこだわりを持ち、同会が共感した店舗には”認定店舗”のお墨付きをしている。昨年、区内中川中央にある都筑亭が認定第1号店として選ばれた。



ナポリタンルーツの原点に



 これまで様々なイベントや商品開発を手掛けてきたが、今度はパスタの本場、ナポリ上陸を果たそうとしている。4月28日からナポリで開催されるイタリア最大級のコンテンツイベント「ナポリコミコン」に参加することになった。約8万人が来場するコミックフェスティバルで、日本生まれのナポリタンのデモンストレーションを実施する。



 「ナポリのトマトスパゲティがニューヨーク、西海岸と渡り、戦後の横浜でナポリタンが誕生したと聞いています。日本独自のパスタがイタリアに行けばこれで世界一周。原点への旅でもありますし、感慨深いですね」と田中会長。イベントではナポリタンのほかに、たらこスパゲティも紹介する予定。現地に行く岩室晶子副会長は「可笑しなことを大真面目にやる。イタリア人に受けたら面白い」などと意気込んでいる。滞在中はナポリ市長との表敬訪問も予定されており、ナポリタンを通じた日本とイタリアの民間食文化友好交流を図る格好の機会となりそうだ。



 洋食の王様として長年愛されてきたナポリタン。念願の”世界デビュー”の結果はいかに-。

 

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