都筑区内で自動車盗難被害が増加している。今年1月から3月末までの発生は12件で、昨年に比べ10件増。他区と比較しても被害が集中している。特定の車種が狙われており、都筑警察署では警戒と対策を呼びかけている。
都筑署「異常な増え方」
県内の今年1月1日から3月31日までの自動車盗難は227件で、昨年比で32件の減少。その一方で被害が続出しているのが都筑区だ。
区内で被害が増えてきたのは2月末ごろ。3月のみで10件発生し、計12件の被害を確認。昨年同時期の発生件数は2件に対し、6倍に増えている。4月に入っても被害は増え、4月26日現在で20件まで上った。また横浜市北部の他区と比較しても急増しており、同署は「件数が異常に増えている。断定はできないが、同一グループの犯行の可能性もあり、グループ間で『狙いやすい地域』と位置付けられているおそれもある」と分析する。
特定の車種ターゲットに
狙われているのは主にトヨタのハイエース、レジアスエースなどのバン。工場や会社が所有する車が狙われることが多く、社内駐車場や月極駐車場などで被害が確認されている。盗難車はブランドイメージや積載量の多さ、耐久性の高さなどから人気が高く、海外へ輸送されるケースもあるという。
犯行が集中するエリアは区内西部と南部。工場や事業所が多い地域のため、狙われやすいとされている。また犯行は金曜日の夜中が比較的多く、休み明けの月曜日に「車がなくなっている」と通報が多いという。
「個々でできる対策を」
これらを受け同署では、引き続き警戒を強めるとともに、各所有者へ注意喚起を行っている。現状、詳細な手口は捜査中だが、敷地内駐車場の門扉強化、センサーライト、警報装置などの導入などが有効だ。車を外から見えない位置や、侵入されづらい場所へ移動するだけでも効果があるという。このような対策や防犯装置の設置が難しい月極駐車場ではイモビライザー、ハンドルロックなど、車内に設置できる装置の使用を呼びかける。同署は「犯人は大きな音や光を嫌がり、導入すれば盗難に遭う確率は低くなる。安全、安心に暮らせるまちづくりのため、皆さんに協力してほしい」と呼びかけている。
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