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公開日:2016.04.28
折本町加藤さん
農家仲間と直売所新設
地産地消の拠点めざす
折本町で農業を営む加藤之弘さん(54)が主に都筑区内の農家とタッグを組み4月29日(金)から、「都筑ファーム直売所」を区境の新羽町でオープンさせる。地産地消と食農教育の拠点として、加藤さんは「農を楽しむ直売所にしたい」と意気込む。
あすオープン
都筑区の販売農家数は344戸、農業就業人口は1023人でいずれも横浜市内18区で最多を誇る数(『2010年世界農林業センサス』より)。区内には季節の野菜や果物、鶏卵などを扱う39カ所の直売所があるが、JA横浜直営の「ハマッ子」を除くと農家の軒先や自動野菜販売機など小規模販売が中心となっている。
そこで加藤さんは、「もっと横浜野菜を知ってもらい、地産地消を進めたい」と農家仲間10軒以上と協力し直売所を新設した。区政推進課の担当者は「朝市など複数の農家が集まるケースはあるが、(ハマッ子以外で)ここまで規模が大きい直売所も珍しいのでは」と話す。
場所は県道川崎町田線の交差点「大竹」付近、石川建輸(株)(新羽町2295の1)の敷地内。営業は基本、金・土・日の週3日で、時間は午後2時から5時まで。加藤さんによると明日のオープン時には小松菜やほうれんそう、大根、キャベツ、トマトなど10種類以上の横浜野菜を販売予定。
協力農家の中山学さん(34・池辺町)は「個人で販売するのは限界がある。直売所はプラスになる」と話し、斉藤篤志さん(44・大熊町)は「直売所で消費者の声を直接聞くことができるので、そのニーズに作物を近づけていきたい」と期待する。
「野菜ソムリエ」常駐
直売所には基本的に野菜ソムリエが常駐。ソムリエが考案した旬の野菜の食べ方を買い物客に直接アドバイスすることが可能で、試食や調理レシピも用意する。ソムリエの一人、山本あゆみさん=青葉区在住=は「素材を生かしたシンプルだけど美味しい食べ方などを紹介できれば」と話す。
今後は空き時間を活用した料理教室や収穫体験なども企画していく予定。加藤さんは「都市農業を理解してもらえる拠点になれば嬉しい」と展望を語る。
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