都筑区版 掲載号:2016年5月26日号 エリアトップへ

折本町の農家で都筑ファーム直売所をオープンさせた 加藤 之弘さん 折本町在住 54歳

掲載号:2016年5月26日号

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野菜作りは「私の使命」

 ○…販売農家数が市内18区中、最多を誇る都筑区で、400年以上前の江戸時代から続く老舗農家だ。「いい野菜を適正価格で売りたい。ここに来れば安心安全な野菜があると知ってほしい」。農家仲間10軒以上と協力し、新羽町に地場産野菜などを扱う直売所を新設。店内には野菜ソムリエを常駐させ、食べ方や調理方法の提案をする。今後は料理教室や収穫体験も企画予定。「農を楽しむ拠点にしたい」と意気込む。

 ○…折本小、都田中学校出身で生粋の地元っ子。「仲町台駅も山の中、カブト虫捕ったりして遊んだ」と当時を懐かしむ。田畑を駆けずり回った少年は運動神経も良く、中学の体操部時代には県大会で個人総合3位に輝く。「バク転くらいなら今でもできると思うよ」と茶目っ気たっぷりに笑う。大学に進む選択肢もあったが「4年間遊ぶだけだから、外で勤めてこい」と父親に言われ緑区の不動産会社に就職した。

 ○…ニュータウンの開発事業に組み込まれていた土地を守るため「親父は地下足袋をはいて市役所へ直談判に行った」。農家の長男として両親の背中を見続けてきた。バブル絶頂期で給料も良かったが「俺しかいない」と22歳で家業を継いだ。タイミング良く、農家同士の共販体制が軌道に乗り大量出荷が可能になり1年目で売上が4〜500万円増えた。多忙を極め「疲れた」と家に戻ると、明治生まれの祖母から「おめーらはトラクターに座ってるだけだ」とたしなめられた。

 ○…「野菜作りは私の使命です」。年間、約50品目の野菜を育てる日々。日に焼けた顔は、太陽を浴びている農家の証だ。馬糞と剪定枝を混合し、作物に優しい土作りにも余念がない。なるべく農薬を使わずに土、太陽、水など自然の力を最大限引き出す農法に3世代で力を注ぐ。「安心・安全な食材を提供し、健康づくりの一端を担えれば嬉しい」。折本の「農業人」は都筑の食卓を支えている。

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