全国各地でわらべうたや読み聞かせの活動をする石川道子さん(68)=荏田東在住=が11月7日、平成29年度社会教育功労者表彰(文部科学大臣表彰)を文部科学省から初受賞した。全国121人が選ばれ、県内で4人、市内では唯一の受賞となった。
社会教育功労者表彰は文部科学省が長年にわたり、社会教育の振興に功労した人や団体などへ功績をたたえる賞。図書館や公民館での活動、青少年教育などの社会教育分野で活躍する人に贈られている。
子どもが心地良いと感じるリズムにきれいな日本語を合わせて、昔から歌われ続けてきたわらべうた。有名なもので「げんこつやまのたぬきさん」「ずいずいずっころばし」などがある。 昭和50年代頃から現在に至るまで、わらべうたや読み聞かせ、親子の絆の大切さを伝える講義を北海道や奈良県など、全国の図書館で実施してきた石川さん。昔から歌い継がれる日本文化の普及活動に多大な貢献をしたことが評価され、今回の受賞に至った。
石川さんは「好きで続けてきたことが表彰され、大変光栄に思う。私が受賞したことで、伝承されてきた、わらべうたの魅力を多くの方に知ってもらいたい」と思いを話した。
「後継者、育てたい」
石川さんがわらべうたや読み聞かせを始めたきっかけは、短大卒業後に教諭を務めた磯子区の幼稚園でのこと。園児が目を輝かせながら、石川さんの声に耳を傾ける姿に、感動を覚えたという。その後、「子どもと本の橋渡しをしたい」と自宅で音楽教室と家庭文庫を主宰。音楽や児童文学などを、子どもに伝える活動を積み重ね、現在では、絵本の編集や母親に勧めたい絵本リストの出版に携わるなど、活動の場を広げている。
区内でも、愛和のぞみ幼稚園や川和保育園、茅ヶ崎南保育園で定期的に園児に声を届けている。
「体が動く限り、活動を続けたい。またボランティアや図書館員、幼稚園・保育園教諭、母親など、子どもと触れ合う人に、この文化を伝えていって欲しいので、後継者を育てていきたい」と今後の目標を語った。
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