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公開日:2021.10.21

横浜市
低学年で暴力・いじめ増加
コロナ禍 ストレス影響か

 横浜市教育委員会は13日、2020年度の小中学生の「暴力行為」「いじめ」「長期欠席」の状況調査の結果を公表した。全国的には暴力、いじめは減少したものの、横浜市の小学生では暴力・いじめ・不登校とも微増している実態が明らかになった。特に低学年の暴力行為が増加しており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を指摘している。

 発表資料によると、20年度に小学校で発生した暴力行為は、一斉臨時休業期間があったにもかかわらず4113件で前年度の3985件から128件(3・2%)増加した。中学生は732件で前年度の1199件から467件(38・9%)減少した。

 小学校の暴力行為は低学年(1〜3年)で増加して高学年(4〜6年)で減少し、低学年が高学年を初めて上回った。

 市教委の分析では「臨時休校や分散登校などの影響による生活環境の変化やストレスなどが低学年の児童により大きく影響した可能性がある。背景には学級集団の分断、人との関わり不足、家庭環境の変化、社会生活の変化に伴う多様な要因がある」としている。

 いじめも同様、20年度の小学生の認知件数は4527件で前年度の4365件よりも162件(3・7%)増加した。中学生は1001件で前年度の1265件よりも264件(20・9%)減少した。年度内の解消率は低下傾向にあり、17年度は72・5%(小中合計)だったが、20年度は55・0%まで低下した。

 また不登校についても20年度の小学校は2160人で前年度の2070人よりも90人(4・3%)増加し、中学校は3527人で前年度の3782人よりも255人(6・7%)減少した。不登校以外の長期欠席者が増加する傾向にあり、20年度は小中合計で2148人で前年度の934人よりも大幅に増加した。新型コロナウイルス感染症を回避するための長期欠席者は885人だった。

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