ウインドサーフィンのヨーロッパ選手権で上位に入賞した 倉鹿野 巧さん 折本町在住 21歳
日々の努力が結果に
○…「正直もっと戦えないものかと思っていた。海外のレベルが高いと聞いていたので。日本でやってきたことが間違いではなかった」。4月13日から23日にかけてイタリアサルデーニャ島で開かれたウインドサーフィンのヨーロッパ選手権「テクノ293」のオープンクラスで優勝し、総合4位の好成績を収めた。世界の強豪が集まる戦いの地で大きな手ごたえを掴んだ。
○…日焼けした顔、微笑むとのぞかせる白い歯がさわやかな印象だ。現在は神奈川大学工学部に通う4年生。同大ウインドサーフィン部の部長を務め、学生ナショナルチームのキャプテンも務める。同大会には日本ウインドサーフィン協会から派遣依頼があった大学生8選手が参加し、チームリーダーとして臨んだ。「頭を使うことは頭がいい人にお任せして、自分はみんなをまとめる役に徹している」と謙遜し、笑顔を見せる。
○…中高生の時から陸上やテニス、水泳と様々なスポーツに触れてきた。ウインドサーフィンを始めたのは「パンフレットを見てやってみたくなった」と大学に入学してから。「日本ではほとんどの人が大学から始めるから、よーいどんのスタート。だからこそ努力してきたことが結果になって見えやすい」。練習場がある三浦海岸には週6回通い、今では幼少期から始める海外勢と肩を並べるほどの力をつけてきた。
○…周囲にはパリオリンピックを目指す人もいるが、「一旦今は置いておいて検討中」という。目下の目標は10月に開かれる世界選手権での入賞とIT企業への就職だ。大学の授業が終わると、練習に向かう電車の中でIT系の資格取得を目指して勉強し、海に出れば風を見極める日々をひたすらに進んでいる。
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