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公開日:2022.12.15
池辺町の大平技研
12億の星空 ギネス認定か
プラネタリウムの新機種
池辺町の有限会社大平技研(大平貴之代表取締役)が手掛けたプラネタリウム投影機の新機種が約12億個の星を映し出す機能を有しているとして、ギネス世界記録認定へ向けた検証が進められている(12月4日時点)。「はまぎん こども宇宙科学館」(磯子区)のプラネタリウムに新たな投影機が導入され、12月1日にリニューアルオープンした。
同館では科学原理を応用した展示物や遊具などを通し、宇宙の不思議や科学の面白さを伝えている。さまざまな展示がある中でも、人気設備の一つがプラネタリウムだ。直径23mのドームに星空を映し出し、星座の解説などを通して宇宙を体感できるプログラムを提供している。これまで約20年にわたって使ってきた投影機の更新が必要となり、10月から2カ月間休場していた。
そこで新たに導入したのが有限会社大平技研の「メガスターIIA」。同館で3台目の投影機で、1等星から20等星までの微光星まで、映し出す星の数は約12億個にも上る。肉眼では見分けられないような星も再現し、今まで以上に鮮明な天の川などを鑑賞することができるという。
世界的な第一人者
プラネタリウム投影機の開発に取り組む大平さんは1991年、個人製作では不可能と言われたレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」を開発。2004年には「MEGASTAR-IIcosmos」が「世界で最も先進的な投影機」としてギネス世界記録に認定された。2011年に事務所を川崎市多摩区から都筑区に移転し、数多くの投影機を開発し、様々な賞を受賞している。
世界記録に挑戦
11月30日には内覧会があり、新機種による星空が披露された。
的川泰宣館長は「子どもたちからきれいだったと聞いて大変うれしい。ぜひ何回も見に来てほしい」と話した。
ギネス世界記録の公式認定員も立ち会い、「プラネタリウム投影機により投影された星の最多数(ワンオフ)」という新タイトルで記録に挑戦。内覧会での認定を目指していたが、投影する星の数が想定以上の多さで、検証作業に時間を要して叶わなかった。認定に向けた検証は、現在も進められている。
愛称募集や無料投影も
新機種に親しんでもらおうと、来年3月末まで館内で愛称を募集中。12月24日・25日と来年1月2日・3日にはリニューアルを記念した無料投影を実施する(入館料別途/詳細は同館HP)。
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