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公開日:2023.01.26
都筑区
区文センターに命名権
区内で導入は初ケース
都筑区役所地域振興課は20日、中川中央に建設整備が進む「都筑区民文化センター(仮称)」にネーミングライツ(命名権)を導入することを発表した。都筑区内の公共施設で導入する初めてのケース。市内の区民文化センターで導入するのも初めて。ネーミングライツのスポンサーを2月10日まで募集する。
ネーミングライツとは「公共施設の名前を付与する命名権と付帯する諸権利のこと」で、スポーツ施設や文化施設などの名称に企業名や社名ブランドをつけることができる権利を買う仕組み。企業側にとっては宣伝効果が期待され、行政側にとっては契約料が入ることによって安定的な財源を確保することができる。
現在、横浜市では14の施設でネーミングライツが導入されている。例えば、「横浜国際総合競技場」は「日産スタジアム」として総額6億円の契約があり、「三ツ沢公園球技場」は「ニッパツ三ツ沢球技場」として年額4000万円の契約がある。そのほか、歩道橋やデッキなどでも導入されているケースがある。
20文字以内で25年〜
同課が提示した契約条件によると、「都筑区民文化センター(仮称)」では最低価格を年間990万円として応募者からの提案を求める。愛称は20文字以内で使用開始は2025(令和7)年1月の予定。期間は10年3カ月間。
同課によると、公募期間終了後、横浜市が設置するネーミングライツ審査委員会の結果を踏まえ、希望金額や希望期間、名称案、業務内容、その他の要素を総合的に判断し、優先交渉権者として決定する計画。その後、関係者や市民からの意見聴取を行い、契約条件を協議したうえで契約を締結するとしている。
ボッシュが整備
都筑区民文化センターは地上4階地下1階建て。鉄筋コンクリート造で一部は鉄骨造。延床面積は約3943平方メートルで300席のホールのほか、リハーサル室やギャラリーが備わる。
整備地はセンター北とセンター南の両駅間にある商業施設「港北みなも」前の敷地。横浜市が2018年に都筑区民文化センターの整備を条件に民間事業者を対象として土地活用の事業提案型公募を実施し、ボッシュを代表企業とするグループを事業者に決定した経緯がある。整備されるのは区民文化センターのほか、ボッシュ本社が入るオフィスや研究施設(地上7階地下2階、延べ床面積は約5万3000平方メートル)。2024年度中に開館する計画。
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