都筑区 人物風土記
公開日：2024.01.11
「高齢者と子どものためのパン食堂」を行う「パンじいちゃん」代表の
竹中 秀夫さん
南山田在住 74歳
「パン作りの楽しさ広めたい」
○…昨年６月、ＮＰＯ法人ロクマルが主催したパン作り講座に参加し、その面白さにはまった。「最初は苦戦したけど、作っているうちにどんどんのめり込んだ。匂いや形など一つとして同じものがない」。以来、共に受講した仲間と地域ケアプラザで自作のパンを振る舞うなど活動の幅を広げてきた。１月27日からは月１回、「子どもと高齢者のためのパン食堂」を開催する。「他の人にもこの楽しさを知ってほしい。興味のある方はだれでもお気軽にご参加を」と呼びかける。
○…68歳で退職するまでは仕事一筋。パン作りはおろか包丁もほとんど触ったことがなかった。転機は７年前、先にリタイアしていた兄が調理師の免許を取得すると聞いたときだった。「自分も料理に挑戦したい」と料理教室に通い、調理技術の基礎を学んだ。パン作りに興味を持ったのもその延長。地域ケアプラザの誤嚥性肺炎予防の講座に参加したりと、地域行事にも積極的に参加するようになった。
○…現在、週に１回は家庭でも腕前を披露する。昨年のクリスマスには自家製のシュトーレンを作りあげた。妻や近所の人からは好評で、「次はもう少し美味しく作れたら」と意気込む。パン作り以外に趣味のゴルフも２日に１回は練習するなど熱心に取り組む。「パンもゴルフも自分のイメージ通りにいくことは少ない。どこが悪かったかを考えて改善する。その試行錯誤も楽しいんです」と前向きだ。
○…これまでの活動を「食べてくれた皆さんの『美味しい』という言葉が支え。言ってもらえるとすごい嬉しい」と振り返る。１月のパン食堂については「自分の作ったパンでお腹も心も満たしてくれたら」。これからもひたむきにパンと向き合い続ける。
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