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都筑区 人物風土記

公開日:2024.01.18

令和5年度都筑スポーツ・文化賞を受賞。川和中の剣道部顧問を務める
星野 篤史さん
富士見が丘在勤 40歳

剣道がつなぐ縁

 ○…昨年1月に行われた全日本学連剣友剣道大会に母校・日本体育大学の中堅として出場し、優勝した。コロナ禍だったため久しぶりの大会出場だったが、「自分が頑張ってないと指導する生徒を頑張らせることができないと改めて思った」と振り返る。川和中の剣道部顧問として、自分が戦っているからこそ生徒に伝えられることがある――。そんな思いで生徒を引っ張る。

 ○…4歳から都田剣友会に入り「剣の道一筋」に進んできた。川和小、新設された川和東小、川和中に通い、横浜商大高校に進学。そこで、周りのレベルの高さに圧倒された。全敗した大会の翌日、顧問から「上段をやれ」と告げられ、顧問の後輩が指導する高校に毎週通い、教えを受けるように。「正直、相手にされていないと思った」ことも。それでも一心に上段の腕を磨き、3年生ではインターハイ県予選で優勝。全国大会に出場するまでになった。

 ○…「教師になりたい」と思ったのは高校の時。剣道しかしていなかった自分を導いてくれた教諭たちの姿が道しるべとなった。「高校も大学も進路は必ず恩師が影響しているんです」と苦笑い。現在、生徒指導を務める川和中は、母校であるだけでなく父親も外部指導員として剣道を教えていた場所。「縁ある所で、教員をやれているのは感慨深い」

 ○…自身が父親になって改めて、「ここまで育ててきた保護者の方々はすごい」と感じている。生徒を指導する上で、ジレンマも。中学の部活は全国を目指す生徒もいれば、楽しければいいという生徒もいる。「目標はバラバラだが、終わった時に、『一緒にやってよかった』と分かちあえる思いが生まれれば」。現代に合わせた指導を模索しつつ、剣の道を説く。

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