都筑軽音楽文化協会の副会長でリフレッシュコンサートの実行委員長を務める 木下 純さん 荏田南在住 76歳
音楽を通して感謝伝える
○…一応の収束を見たコロナ禍。「都筑区で音楽活動をしているものとして、何かできないか」との思いでコンサートを企画した。「医療・介護従事者の慰労と感謝」をコンセプトに、実行委員長として準備を進める。当日は、自身も演奏者としてステージに立つ。運営者としての責任感を漂わせる横顔の中には「どんな曲をやろうかな」と当日を心待ちにするバンドマンの表情が混在していた。
○…生まれは長野県。母が「ピアノの先生」だったこともあり、4歳のころからピアノに親しんできた。ただ「スパルタだったので、反抗期がきて中学2年でやめました」と頭を掻く。「悪い仲間がいて、女性にもモテたくて」と高校ではピアノをギターに持ち替え、バンドマンに。学園祭で優勝したが、「服装で失格になりました」と苦い経験も。ギターの魅力について「ピアノでは出せない中間の音が出せる表現の豊かさ」と熱く語る。エリック・クラプトン、カルロスサンタナ…稀代のギタリストの名をあげ、「ビジュアルも大きいよね」といたずらっぽく笑った。
○…40年ほど前。都内で商業施設などの設計に携わっていたころ、当時の緑区に住んでいた友人に紹介され、移り住んだ。「環境が気に入ったまだ公団の団地や宅地造成が始まったころだった」と当時を振り返る。長く続く緑道、進む街づくり…。「まさかこんなに都会にになるとは思わなかったけれど」と驚きを隠さず笑った。
○…コンサートのロゴデザインは、グラフィックデザイナーでもある愛娘との父娘共作に。バンマスとしては今年初めてのステージ。「イベントがあると結束力が出る」と手ごたえを感じているが、「やっぱり緊張しますね」と本音が漏れた。
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