ピアノ音楽教室を主宰し、折り紙やレゴブロックはプロ顔負けの腕を持つ 山倉 恒夫さん 東山田在住 51歳
「遊び」と「失敗」を楽しむ
○…「やまくらピアノ音楽教室」を主宰する傍ら、ソロ・デュオや室内楽、オーケストラとの共演などプレーヤーとして、自らも演奏を披露している。クラシックからポピュラーまで幅広いレパートリーを持ち、観客の心を癒し、時に弾ませている。大人になってから趣味で始めた折り紙やレゴブロックも、腕前は「プロ顔負け」。「僕の人生は『遊び』。自分のやりたい事をやっているだけ」と笑顔で語る。
○…川崎市出身。5歳の頃、兄の影響を受けてピアノを始めた。「兄が通っていたピアノ教室で『えへん虫を見た』と言っていて、自分も通ったら見られると思った」と動機を明かし、「いまだに見てないので、ピアノがやめられない」とおどける。その後、東京音楽大学に入学し、本格的に演奏家の道へ。卒業後は、ハンガリー・リスト音楽院に留学し、基礎を学びながら、各地で演奏活動を行った。
○…都筑区に居を移したのは約20年前。自宅に教室を構え、老若男女問わず指導にあたる。「生徒たちとのコミュニケーションを大切にしている。やるからには楽しんでほしい」と優しく微笑む。ピアノ以外の話に花が咲くこともしばしば。「希望があれば、折り紙も教えるよ」
○…幼少期から好きだったモノづくり。折り紙やレゴブロックの魅力を「自分の作りたい作品を自由に作れる上、何度だって失敗が許されるところ」と語る。失敗を重ねながら鍛えた想像力と創造力は、新たな作品の着想にもつながっている。「失敗の経験や一見無駄に思える時間も人生には必要なこと。どこかで役に立つこともあるかもしれない」と話す。「自由なクリエイター」は、これからも失敗を重ねながら、「遊び」を続ける。