荏田東のけやきが丘住宅集会所で不定期開催されてきた地域食堂「にっこり食堂」が5月23日、最終回を迎えた。当日は、牛カレーが振る舞われ、集まった約180人の周辺住民が舌鼓を打った。
にっこり食堂は、地域の子育てサロン「にっこり組」のメンバーを中心に、昨年3月から7人で活動を開始した。元々は「みんなdeごはん(みんなの食堂)」として、他団体が運営をしていたが、コロナ禍で存続が不可能に。その後、コロナが5類へ移行したことを機に、利用者だった「地域のママたち」によって復活を遂げた。
食堂は、不定期ながら月1回ほどの頻度で開催。メンバーの娘らも自発的に手伝い、「名物受付嬢」として場を和ませていた。代表を務める愛川舞さんは「活動のテーマは『楽しむ』。無理のない範囲で、全員が楽しんで取り組んできた」と話す。しかし、現メンバーの転居などで「今までギリギリのスケジュールで行ってきた」という活動は継続が困難に。メンバー内で話し合った結果、「余裕がなくなり、楽しめなくなるのであれば」と活動終了を決断した。
地域の支えに感謝
当日は、宮古島産の黒毛和牛を使ったステーキやハンバーグを販売する「B385」=荏田南=の厚意により約10kgの和牛が寄贈され、同店従業員の協力も得ながら、普段の倍の量となる約180人前の牛カレーを振る舞った。牛カレーは開始から1時間30分ほどで完売。ピーク時には長蛇の列ができ「会場の靴置き場に靴が収まりきらないほどだった」とメンバーらは笑顔で振り返る。
食堂を訪れた、けやきが丘住宅に住む女性は大盛りを注文。「子どもも大人も食べやすい優しい味付けで、お肉もたっぷり。素晴らしい取組だと思うので、今回で終わってしまうことがとても寂しい」と最終回を惜しんだ。
愛川さんは「最後まで楽しんで活動できて良かった。地域の皆さんが食べに来てくれたから続けられた。感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
現在、食堂の活動に興味を持ち「引き継ぎたい」と名乗りをあげる住民も出ているという。メンバーらは「自分たちも他団体を引き継いで始めた。こうして有志の声が挙がることはうれしい。脈々と続いてくれれば」と期待を寄せる。
![]() 牛カレーを頬張る子どもたち
|
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
小学生と関わる仕事をしてみませんか?小学校内及び民間施設等の職場で、放課後の子どもたちの学習支援や遊びを行います。 https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hokago/houkago-jinzai.html |
<PR>