ごっこ遊びで学ぶ「大切さ」
Ｆ（ファイナンシャル）Ｐ（プランナー）が「お金の教室」開催

｢おみせやさんごっこ｣で接客をする子どもたち

　遊びを通し、子どもたちが「お金の大切さ」や「働くことの楽しさ」を体験し、親に感謝を伝える「キッズマネースクール」が７月12日、ボッシュホールで開かれた。

　スクールは一般社団法人日本こどもの生き抜く力育成協会が運営。この日は株式会社グリーンイノベーションホールディングスキッズマネースクールＧＰ校＝中区＝の主催で、午前と午後の２回実施され、午前の回には５家族９人の子どもが参加した。

　スクールは４歳から10歳の子どもたちが店長になり「おみせやさんごっこ」を開催。子どもたちは、なりたい仕事を選び、商品の用意から値付け、販売、売り上げ金の計算などを体験した。「商品をきれいに準備する｣｢完売させる｣｢元のお金を増やすなど｣の課題をクリアするため、商品の描かれた紙に色を塗ったり、看板を貼ったりして、開店準備を進めた。

　また子どもたちが開店準備をしている間、保護者らはスクールの講師でファイナンシャルプランナーの武田務さんから、小遣いを渡す時期や子どもたちが「お金」について興味を持つ渡し方などのレクチャーを受けた。

　また、ライフプランを確認し、将来の予測収支を「見える化」することで「お金に心配しない生活が送れる」とのアドバイスを受けた。

　「おみせやさんごっこ」が開店すると、保護者がそれぞれの子どもたちの店で買い物。子どもたちは呼び込みの声をかけたり、商品の説明をしたりと奮闘。全員が完売させ、武田さんから「お給料」をもらった。

　北山田から両親と姉妹４人で参加した家族は、小１の姉が学校から持ち帰ったチラシでスクールのことを知った。父親は「学校でも家庭でもお金の教育はしていなかったので、積極的にやっていこうと思う」と感想を語った。小１の姉は「お金のことをたくさん知れて楽しかった。お金はとても大切なものだと感じた」と振り返った。

　武田さんは「外国と比べ金融教育を受ける機会が少ないので、親子で興味を持つきっかけになれば」とスクールの開催意義を語った。