戻る

都筑区 社会

公開日:2025.11.13

(株)ホリウチ
日本製シーチングを復活
横浜の「ものづくり」に支援

  • シーチングを手にする堀内代表

  • シーチング生地

 横浜市が中小企業の成長・発展に向けたイノベーション促進を支援する「販路開拓支援事業」に、洋裁や手芸用品の販売を手掛ける茅ケ崎中央の株式会社ホリウチ(堀内三千雄代表取締役)が選ばれた。同事業には12社が応募。有識者による審査会を経て、8社に決定した。都筑区から選ばれたのは同社のみ。

 同社は1949(昭和24)年、東京・渋谷で創業。その後店舗営業を終了し、通信販売専門店に変更。2020年に都筑区へ移転した。

 同社はシーチングと呼ばれる仮縫いに使われる布を純国産で生産している。同社代表の堀内さんによると「海外製は人件費や材料費などコスト面でメリットはあるが、コンテナ輸送などの影響で臭いや汚れなど品質に問題のある製品が多かった」という。

 そこで同社は20年から綿100%の純国産シーチングを開発、生産。翌21年から販売を始めた。同社のシーチングは海外製と比べ高品質なことに加え、厚さなど種類も豊富なことから評判を呼び、現在では同社の売上の1割程度を占めるまでになっている。「品質による返品は一度もない」と堀内さんは胸を張る。

 また最近では、ビル管理業や製造業など裁縫業界以外の異業種からの依頼も多いという。シーチングは中国やパキスタン製が主流だが、今後販路が拡大し、流通量が増えれば、「いずれは海外への輸出」(堀内さん)も視野に入れている。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

都筑区 ローカルニュースの新着記事

都筑区 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS