四季の森小学校 街と"生きる"学校に 児童370人で新スタート
市立大池小学校と市立ひかりが丘小学校が再編統合した「市立四季の森小学校」が、4月1日開校した。当日は開校式が開催され、約370人の児童と教職員、地域関係者らが一緒に、新たなスタートを切った。
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四季の森小は、母体となった大池、ひかりが丘両校の児童数減少により統合が決定。2009年に「大池小・ひかりが丘小小規模校再編検討委員会」が発足し、話し合いを進めてきた。
開校式では児童を代表し、6年生2人があいさつ。「普通に友達と遊べることが幸せ。今の状況に感謝したい」と話していた。
新校の教育目標は「このまちに生き、共に輝く○○○子」。○の部分は児童がこれから学校生活を送る中で、自分が感じた言葉を当てはめてほしいとあえて空欄にしている。校歌や校章はこれから制作される。
深山喜美子校長は「まずは児童たちが仲良くなること。今まで以上に地域や保護者と協力し、地元に根ざした学校にしていきたい」と意気込んでいる。
被災児童の受け入れも
同校の学区内にある市営ひかりが丘団地では、東日本大震災の被災者50世帯に住まいを提供。開校式には、避難した5人の児童が参加した。ほとんどの児童は、ランドセルや文房具など学用品を一切持ちだせずに避難してきた。深山校長は「文房具などは学校にあるもので対応できる」と話す。しかし、「大切なのは心のケア。慣れない環境に加え、仲の良い友達とも離れ離れになるなど児童は不安を抱えている。職員やスクールカウンセラーと、様子を見守っていく」と指摘する。
同校のPTAでも物資の寄付などが検討されており、既に救援物資を集めている地域と共に、学校全体で支援する方針だ。
深山校長は「受け入れる側の児童たちは、自分の事としてとらえる機会。何ができるか考えてほしい」と話している。
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