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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2012.01.12

県大会で優勝した女子サッカークラブ「横浜ウインズ」代表・監督
金子 守さん
市沢町在住 46歳

強き”なでしこ” 広い世界に



 ○…「なでしこジャパン」で注目を浴びる女子サッカー。しかし、女子サッカーは「発展途上」で「狭い世界」。12歳以下の少女サッカーは市内では8クラブと、その数は少年サッカーに比べて圧倒的に少ない。「なでしこは有名になったけど、それまでの過程はあまり知られていない。だからこそ、クラブ単位の連携が必要」。自分のクラブだけでなく、女子サッカーの輪を広めようと奔走する。



 ○…横浜ウインズは2004年に発足した、12歳以下の女子サッカークラブ。市内を中心に、現在は30人が所属する。関東大会に複数出場するなど県内でもトップレベルの成績だ。プレーでは、一人ひとりのカラーが出せるようにと、攻めの姿勢を崩さない。「女子って『私がやらなきゃ』っていう意志が強い。試合で負けると、全員泣くんです。そこが女子の魅力ですね」



 ○…学生時代は器械体操に打ち込んでおり、サッカーは全く知識がなかった。娘が小2のとき長男、次男の影響で始めたのを機に、サッカーの世界に足を踏み入れることに。「他のお父さんは詳しかったから悔しくて。学生時代以上に勉強しましたよ」。大人になってからの勉強は、自分だけの孤独な戦い。経験のない実技もひたすらに練習を重ねた。その甲斐もあり、審判員や指導者ライセンスを取得し、6年前、代表・監督に就任した。はじめは「未経験者なのに」とプレッシャーを感じていたが、逆に考えれば「できない気持ちがわかる」。子どもたちと共に、自身も日々成長する。



 ○…自動車産業の関連会社に勤める。休日はクラブに捧げているため、趣味はすっかりサッカー一色。昨年は仕事の都合でなかなか練習を見られなかったが、「今年からは現場復帰できる」と嬉しそう。今年は15歳以下のクラブ新設の検討もしており、さらにクラブを盛り上げていく。「サッカーは男女の垣根なく楽しめるスポーツ。もっともっと、広い世界にしていきたい」

 

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