鶴ヶ峰商店街協同組合の新理事長 近藤二義(つぐよし)さん 鶴ヶ峰在住 74歳
「楽しさ」直感で追う
○…「新米理事長だから、みんなで力を合わせてやっていく」。正会員約70人のリーダーとして、理事12人の新体制で6月14日、始動した。有料駐車場の新設を機に、4商店街で発足した鶴ヶ峰商店街協同組合は、昨年で20周年。今年度は恒例行事に加え、野外プロレスなどスポット企画に力を入れる方針だ。「会員やお客さんが親睦を深めるスペースをつくりたい」。新たな構想にも思いを馳せる。
○…出身は鶴見区。中学を卒業後、親戚の洋品店での手伝いを経て、北千住の生地屋「スミレ」へ。イトーヨーカドー1号店の隣という激戦区。「仕入れで夜行列車に乗って関西に行ったり。問屋の交渉でも何でも任せてくれた」。接客から包装、習字まで社長に仕込まれ、16歳から10年間、無我夢中で駆け抜けた。当時の修行仲間が集まる「スミレ会」は今も毎年、15人くらいで旧交を温めている。
○…都内の下町で洋品店を独立開業した後、鶴ヶ峰へ。洋品店を婦人服店「ブティックスミレ」に切り替え、夫婦で歩んできた。鶴ヶ峰での商売歴は40年近く。「今はお得意さんのお茶飲み場」。メーン通り沿いだった店舗は数年前、自宅1階に引っ越した。二代目が多い仕入れの現場では、今や最年長に。自ら仕入れに赴き「どうやって年配者向けにアレンジするか」とアンテナを張り、目を養う。「要点は直感的な楽しさや新しさがあるかどうか。感動するものはお客さんも同様なはず」。目利きに信念を持ち、問屋と向き合う。
○…絵が好きで、細部にこだわる性格。組合では販促部に10年以上携わり、行事のポスター図案なども手がけてきた。新聞広告やカレンダー、他店のチラシなど気に入った絵やイラスト素材を集めるのが習慣だ。「ゆくゆくは好きなジャズを聴きながら、絵を描きたい」。健康法は妻の手料理とお酒少々、1日8千歩を超えるウォーキング。「いろんな人の話し相手でいられれば」。少し微笑んだ。
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