和太鼓チーム「打円響」を立ち上げた 河原 貫裕さん 川井本町在住 25歳
和太鼓が結ぶ 笑顔の輪
○…「希望が丘を太鼓で有名な街にしたい」。横浜ナンバーワンを目指す和太鼓団体「打円響(だえんきょう)」を7月に立ち上げた。今現在、メンバーは1人だが、希望が丘を中心に和太鼓教室を開催し、集まったメンバーと活動する予定だ。「東京オリンピックに合わせ、横浜で世界中の人たちを前に演奏したい」と掲げる目標は大きい。
○…緑区で生まれ育つ。兄の影響を受け、高校で和太鼓部に入部した。全国制覇を目指し、練習に明け暮れる日々。「夏休みには、1日10時間練習していたこともありましたね」。練習の甲斐もあり、高校3年時には全国の頂点に輝いた。その後、美容専門学校に進学するも、和太鼓への情熱は衰えず、卒業後は約100倍の倍率を突破し和太鼓のプロチームに入団。夢と希望を抱え、再び練習に打ち込む。しかし、腰を痛め歩けなくなり、プロの道は志半ばで諦めざるを得なくなった。「人生を賭けていただけに、どん底まで落ち込みました」と視線を落とす。
○…高校生のころから描く目標は「世界中の人を笑顔にすること」。昨年「幸せって本当は何なのか」と疑問を感じ、勤めていた美容室を退職。ベトナムやモロッコ、エルサルバドルなど18カ国を巡る世界一周の旅に出た。世界中の子どもたちに「幸せって何」と聞く中で見つけたのは、「幸せは1人ではなく、誰かが隣にいてくれること」だったという。旅には太鼓も持参。現地の人の前で披露したことも。「喜んでくれているのが、言葉ではなく目で伝わった」と、太鼓への思いが再燃した。
○…現在は再び希望が丘の美容室「EST」で美容師として勤務する。「お客様が笑顔で誰かのところに帰ると、その人にも笑顔が移ると思うんです」。仕事でも「誰かが隣にいることの幸せ」を考え、美容師として全力で取り組む。大きな目標を実現するため、一歩ずつ、でも着実に未来へと歩む。
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