第36回全国中学生人権作文コンテスト横浜市大会の選考がこのほど行われ、旭区の渡辺剛史郎君(鶴ヶ峯中学校2年生)が最優秀賞の横浜市教育長賞を受賞した。男女共同参画社会をテーマに、男女平等を訴えた。
同コンテストは次代を担う中学生が人権問題についての作文を書くことを通して、人権尊重の重要性について理解を深めてもらおうと、法務省が開催している。市内では140校から6万209点の応募があり、その中から最優秀賞が13点、優秀賞が5点選ばれた。旭区ではほかに、優秀賞に南希望が丘中学校3年生の種石まりあさんも受賞した。
11月27日には神奈川公会堂(神奈川区)で表彰式が行われ、渡辺君は大勢の来場者を前に作文を朗読。「前に読んだ人が上手で緊張した」と振り返る。
男女平等の社会に
作文は「社会人としての意識」と題し、男女共同参画社会について書かれている(本紙中面で全文紹介)。テーマに選んだきっかけは、共働き夫婦の夫が育休を取り、会社から不利益な扱いをされたという内容が書かれた新聞記事だった。「女性が家事をして、男性は家事をしなくていいという流れになっているように感じる。それは不平等だと思う」と話す。
作文は、父親とのやり取りも軸となっている。渡辺君の両親は共働きで、学校行事や家事も分担しているという。そんな父親とのやり取りから、「男女平等」の思いがさらに高まったという。「もし男女差別が行われている場面に立ち会ったら、その場に流されず、『同じ人間だから平等にしよう』と意見を言いたい。自分たちの世代が常識を壊して、男女平等にできるようにしたい」と力強く語った。
応募作品のテーマは、「子どもに関する問題」をテーマとする作品が全体の35・2%と最も多く、「戦争や平和」が17・9%、「障害」のある人に関する問題」が11・8%と続いた。市大会で最優秀賞を受賞した作品は、県大会の優秀賞候補として推薦される。
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