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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2020.02.20

旭区民を中心とした一般公募によるミュージカルを24日に開催する
木下 早苗さん
四季美台在住 

人の夢に自分の夢乗せて

 ○…2003年に始めて以来、毎年公演を重ね今年で21回目。プロデューサーとして脚本から作曲、衣装、歌指導まで行う。2017年からは春と夏の年2回開催。出演者は一般公募による旭区民が中心で、出演者全員にセリフを作る。「一人ひとりのパーソナリティーが大切」。作品はすべてわが子のように大切な宝物だ。

 ○…東京都出身。ピアノを本格的に始めたのは中学生のとき。「曲を1回聴けばすぐに弾けたから習う必要がなかった」と笑う。音楽大学に進学し、すぐに憧れの音楽教室を始めた。在学中の22歳で結婚し、夫の実家がある旭区へ。「地域に根付いて教室を続けよう」と決意し、「フォルティシモ市沢教室」を開校した。生徒は年々増え続け、教室を拡大。1991年には(有)フォルティシモを設立。93年に総合音楽教室「音楽館」を西谷に開き、2001年に二俣川に教室を移転した。

 ○…二俣川教室でバレエレッスンを開始。音楽に乗せてドラマを演じる生徒たちを見て、ミュージカルに興味が湧いた。すぐに行動に移し、劇団からプロの指導者を呼び寄せた。世間のミュージカルブームも相まって、出演者の中からはプロとして活躍する子も。「表現することや一つのものを作り上げることは、子どもたちの自信につながる」。学校から学芸会がなくなるなど、芸術に親しむ機会が減る昨今だからこそ「ミュージカルを続けたい」と強く思う。

 ○…教室を始めて以来、休みは数えるほど。時には寝る間もないほど多忙だが、「苦じゃない。日常の一部」ときっぱり。「研究したり続けたりすることが楽しい。『こうしたらもっと良くなるのでは』と思うことを人に試してほしくなる。人の夢に自分の夢も乗せてる感じ」

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