地域住民に愛されるさちが丘の”蔵さくら”と呼ばれる大樹が宅地開発により伐採。桜への感謝の気持ちを表すため、地域住民らでつくる「蔵さくらお別れ会実行委員会」(西村直子リーダー)が主催し11月21日、「お別れミニ・コンサート」が開催された。
「蔵さくら」があったのは、二俣川駅北口から二俣川小学校方面の丘を上がった先の住宅街の一角の民有地。宅地開発されることを知った西村さんらは「どうにか桜を残せないか」という思いから「蔵さくら保全会」を結成。署名活動を通し、保全に向けた試みを行ってきた。しかし、開発計画は進み9月4日、桜は伐採された。
演奏と合唱で別れ
お別れ会は「広く多くの人に愛された”蔵さくら”に感謝の気持ちを伝えたい」という住民らの思いで計画された。開発を行う三井不動産レジデンシャル(株)も「保全会主催であれば」と場所を提供。参加者が歩きやすいようにと会の開催を前に造成工事の下準備を行ったという。
当日は、地域住民ら約140人が参加した。西村さんの友人の孫で、桐朋学園大学音楽部2年生の飯塚歩夢さん(瀬谷区)がバイオリンを生演奏。『千の風になって』『川の流れのように』のほか、最後は『童謡 故郷』が参加者の合唱に合わせて演奏された。飯塚さんは「多くの人たちに愛されている桜。皆さんのお気持ちに寄り添えるような選曲をしました」と話した。
また、西村さんは「お別れ会が桜への感謝と祈りの日になれば」と話した上、「伐採された桜は腐っているわけではないので、可能性があるのであれば、桜の株をどこかに移植できれば」と思いを語った。
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