笹野台小学校(飯田雅人校長)6年2組の児童たちがこのほど、地元のパン店と協力して同校の50周年を記念したパンを考案した。「笹小メモリーパン」と名付けられたパンには節目を祝うとともに、街全体に活気をもたらしたいという思いが込められている。
1970年に創立し、今年度で50周年を迎えた同校。式典などの記念行事が計画されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
コロナの影響で街が暗くなってしまったと感じていた同クラスの児童たちは、総合の学習で50周年のお祝いとあわせて街全体を明るくするためにできることを模索。商店街でパンを作り多くの人に食べてもらって笑顔になってもらうことで、街を明るくできるのではと考えた。そこで笹野台中央商店会のパン店「風のパン」に協力を依頼し、活動を進めてきた。
具材や形に思いを
児童らは7、8種の案を考えて同店に提案。その中から1つを選んで試作や試食を重ね、トマト、ハム、レタス、卵サラダを挟んだ「笹小メモリーパン」が完成した。
具材などには児童たちの思いが込められ、トマトの赤で「笹野台の明るさ」、ハムのピンクで「笹野台の人々の優しさ」、レタスの緑で「笹野台の自然」、卵の黄色で「希望」を表現。また、細長いパンを使うことで「笹野台の街が長く続くこと」を願っているという。
販売初日の2月23日には、約240個が昼過ぎに完売。同クラスの山根璃乃愛さんは「並んでいる人たちの『楽しみにしている』という声が聞けたり、嬉しそうな表情を見て達成感がありました」と話し、その他の児童たちも「試食したときよりもおいしく感じた」「家族からまた買ってきてほしいと言われてうれしかった」など、満足した様子で話した。
協力した同店の風間郁夫さん「発売後は好評の声を多数もらっています」と話す。価格は税込み410円で、数量限定で販売中。現時点では3月いっぱいの販売が予定され、店頭で予約することもできる。
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