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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2022.02.17

神奈川県電気工事工業組合旭地区本部本部長 兼 旭・瀬谷電気工事協同組合理事長を務める
赤淵 哲也さん
瀬谷区在勤 53歳

心に灯す「挑戦心」

 ○…電気工事を通じ地域の安心安全を守る企業が加入する「神奈川県電気工事工業組合旭地区本部」の本部長、「旭・瀬谷電気工事協同組合」の理事長を務める。組合には約10年前から所属。入会2年で電柱と家庭をつなぐ引込線の委託請負工事展開委員長を担当し、その後副本部長に就いた。コロナ禍で講習などの活動が制限される中、組合員に有益な情報を届けたいとメールやFAXでの情報発信を強化する。「同業でライバルだが仲間。皆でまちの電気工事をカバーしていきたい」

 ○…手に職をつけようと、工業高校の電気科に進学。2年生で電気工事士を取得し、資格を生かせる電気工事会社に就職した。工事や設計、営業など現場仕事のほか、20代で部下ができ管理を任されてきた。「現場の叩き上げ」で、33歳の若さで横浜支社支社長に抜擢された経歴を持つ。「仕事を取ってこなすのは人並み以上という自負があった」と振り返る。

 ○…前オーナーから会社を託され、2008年からステーション工業(株)(瀬谷区)の代表に。元々の道路標識や区画線業務に加え、前職の経験を生かし信号機や道路照明灯業務などを新たに展開。「売り上げは18倍と桁が変わるほど跳ね上がった」。今年度はJR桜木町駅と新市庁舎を結ぶ歩道橋・さくらみらい橋の電気工事で、土木学会デザイン賞奨励賞を受賞。まちの景観づくりにも寄与する。「東日本大震災の停電時に明かりが防犯や円滑な交通に役立っていると感じた。電気工事は生活に欠かせない」

 ○…好きな言葉は「努力」。「頑張ってきたことが苦労にならないよう、チャンスが到来した時に気付ける努力をする」と自身の人生と重ね合わせる。好機をつかみ取る力強さが周囲や状況を動かしていく。

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