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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2022.03.10

旭区内で蒟蒻芋を栽培し、こんにゃくを販売する
藤又 琢さん
今宿東町在住 29歳

農業の未来に期待を寄せる

 ○…旭区内では珍しく蒟蒻(こんにゃく)芋を栽培し、製造工場を通してこんにゃくを販売する。「天候などにより、野菜の価格・収穫量が変わるので、安定した収入を得るために”こんにゃく”を選んだ」という。昨年の春に種芋を植え晩秋に初収穫。「病気になって、思っていたより4分の1の収穫量になったけど、初めてにしては上出来」と微笑む。

 ○…旭区生まれ。自然や動物・昆虫が好きで、犬やカブトムシ、クワガタを飼っていたいたが、農業とは縁がなかった。大学も動物・生物を専攻。「動植物に触れるのが好き。心が和む」。就職は関西へ。建築関係の仕事で現場監督としてさまざまな現場に携わった。2年ほどして退職。仕事が嫌いというわけでなく、「地元で暮らしたい」という思いが強くなり決断した。

 ○…好きな自然の中で働きたいと2年ほど農家に通い詰め知識、技術を学んだ。26歳で独立。兄と一緒に農家を始めた。農地は借り、現在では28000平方メートルほどの農地で年間20〜30種類の野菜を栽培する。「何でも自分でやらないといけないのは大変だけど、自分の好きなことをのびのびできるのは幸せ」。スーパーや飲食店に出荷するが、育てた野菜を地元に卸すことにこだわる。「採れたての新鮮な野菜があるのに、遠くからの野菜を食べるのはもったいない」と話し、味の感想を消費者から直接聞ける利点も強調する。

 ○…農業の未来に期待を寄せる。10カ所ほどの農地は全て借りていて、今後も拡げていきたいという。「これから高齢化などで、農家離れが進むがその受け皿になれば」と意欲的。そして将来は、「八百屋さんを経営し野菜作りから販売まで、地元の野菜をもって身近な存在にしたい」と目を輝かせる。

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