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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2022.03.31

4月に大相撲阿武松部屋に入門する
加藤 陸さん
区内在住 18歳

押し相撲で十両目指す



 ○...高校卒業後に大相撲の阿武松(おうのまつ)部屋入門が決まり、「大学に行く気持ちで稽古を頑張って、5年以内には十両に上がりたい」と闘志を燃やす。187cm・160kgの高校生離れした体格を武器に、相撲を始めてわずか3年で切り開いた角界への道。「守りに入らず、馬力を生かした前に出る押し相撲を取りたい」。プロの土俵で活躍するイメージは明確だ。



 ○...小学校ではサッカーや空手、中学校では砲丸投げとスポーツ一色の生活。神奈川工業高校入学後は兄の影響で弓道部への入部を考えていたが、相撲部の顧問や部員からの熱心な勧誘に負けた。生まれて初めて締めたまわしの感触は「冷たくて気持ち悪い」。それでも、土俵に上がれば群を抜くパワーで相手を圧倒し、指導者に「これだけの身長・体重がありながら運動能力も高い子には出会ったことがない」と言わしめた。



 ○...2年生の時、自身の存在を知って相撲部を訪れた阿武松親方と対面。胸を借りたぶつかり稽古では、背格好が瓜二つながらどれだけ押してもびくともしない親方の力に圧倒され、「これがプロの力か」と痛感した。親方に握手を求められた瞬間、それまで思い描いていた国士舘大学への進学から大相撲入りへと気持ちが大きく傾いたという。



 ○...在学中はインターハイ、国体に並ぶ高校3大大会の「全国高等学校相撲新人選手権大会」に出場したほか、国体の県予選で優勝するなど実績を積んできた。角界入りという道は両親も応援してくれたといい、「関取として1日も早く一人前になりたい」と活躍を誓う。初土俵は5月の東京場所。高校3年間で心も体も成長した姿を見せることが、何よりの恩返しになる。

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