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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.06.22

在横浜ハンガリー名誉領事に就任した
田邉 利雄さん
東亜ガス株式会社 代表取締役会長 78歳

旭から中東欧にかかる懸け橋

 ○…コロナ禍でできなかった名誉領事の任命書授与。約300人が列席する自社の50周年式典に合わせ行われた。トレードマークの笑みをたたえながら「これからも日本とハンガリーの友好の懸け橋となれるよう頑張る所存」と決意を語ると、万来の拍手が送られた。

 ○…企業の海外進出や国際支援を目的とする団体を通じ、繋がったハンガリーやセルビア。「多くの日本人に知って欲しい」と日本大通りでのイベントに両国のブースをセッティング。関係はさらに強くなった。自らもハンガリーを訪れ、「ドナウの真珠」と呼ばれる夜景に魅了された。ハンガリーの国宝といわれる豚肉を使ったレトルトスープの開発や少年サッカー大会の開催などの熱心な民間交流の活動もあり、ハンガリー大使から「名誉領事に」と推薦の声がかかった。審査は両国外務省の認可が必要な厳しいもの。コロナ禍も重なり、1年半を要した。「『いいですよ』と気軽に応えたんですが…」と奔走した社員らを慮った。

 ○…静岡県菊川の生まれ。故郷から汽車に揺られ、集団就職でガス商社の岩谷産業へ。数字の強さを買われ、経理部門として業績の悪い子会社を次々に立て直す。その姿はまるで現代の「二宮金次郎」。今の会社もそんな一つだった。違ったのは立て直しの方策。自ら退路を断って岩谷産業を退職。私財を投じ、経営者となった。社員と一緒に契約を取り、ガスボンベを運ぶ毎日。契約件数はその後の20年で10倍になった。

 ○…現在もグループ6社の会長として全体を統括する多忙な日々。健康の秘訣は毎週末のウォーキング。雨でも鶴見川沿いを最低1万歩歩く。社屋の屋上菜園も楽しみの一つ。収穫した野菜も社員に振る舞う好々爺だ。

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