旭区・瀬谷区 人物風土記
公開日:2023.10.26
市沢小学校150周年記念式典の実行委員長を務める
池田 和義さん
市沢町在住 77歳
市沢の節目見守る好々爺
○…母校の150周年の節目を祝う大役を任され、およそ2年間準備を続けてきた。式典を目前に控えた日の取材の冒頭、「ようやく肩の荷が下りるね」。そう言って安堵の笑みを浮かべた。
○…自らも市沢小の卒業生。自然が豊富で、山道を集団登校した。植物好きの先生が『他では見られない植物が生えている』と教えてくれたという。入学時は23〜24人だった同級生。今も昔も変わらない広さの校庭で開かれる運動会は「まちの重要なイベント。ほとんど顔見知りで町内対抗みたいだった」と懐かしそうに笑う。近くの火薬工場で性能試験をする「ドーン、ドーン」という音が日に何度も聞こえた。4年生の頃から近所に住宅が増え、人口増がは如実に、卒業する時に同級生は50人近くまで増えていた。
○…大学を卒業して日本飛行機に入社。生協に転職し、定年まで勤めた後、職安で3カ月講習を受けて植木職人に。「家の周りの手入れが大変だっただけ」と事も無げだが、いわゆる一人親方として、請負仕事からはじめ、仕事を依頼されるまでになった。「器用貧乏なんだけれど小遣い稼ぎにもなって、面白かったねぇ」と振り返る。当時使っていた軽トラックは、今でも貴重な足として移動を支えている。
○…ひとまず重圧から解放される。ただ「町内会の仕事が忙しくてねぇ」と苦笑い。知り合いから『ボケないのは忙しく飛び回っているからだよ』と叱咤激励される。ただ定年の延長や共稼ぎの増加などもあり、自らの後継者や地域の担い手など、町内の活動に参加してくれる人の減少が悩みの種。父が亡くなってから20年来、握っていない釣竿を手に「気分転換に釣りとかいってみたい」と語るが、いつになる事やら。
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