古着や古布をリサイクルするファイバーリサイクルネットワークの副代表を務める 志澤 希久子さん 今宿在住 85歳
85歳、今でも青春
○…古着や古布のリサイクルの先駆けとして32年前に設立した「ファイバーリサイクルネットワーク(FRN)」に立ち上げから携わる。「行政に先駆け、企業と市民が一丸となって取り組む姿に感銘を受けた」と当時を振り返る。85歳になった今でも副代表兼旭区地区連絡会の代表として先頭に立つ。
○…リサイクルを推進する素地を作ったのは明治生まれの祖母。和裁の先生で、古布や端切れを捨てずにとっておき、廃品回収で換金したり、糸に解いて雑巾を縫うのに使ったりと一切ものを無駄にしなかった。「もったいないが染みついていた」と懐かしそうにほほ笑む。現在、FRNの活動の一環として自宅のガレージで年4回バザーを開催しているが、実はFRN設立の5年も前から実施。次は3月19日(火)。
○…東京都・目黒の生まれ。近所の碑文谷公園に焼夷弾が落ちるのを間近で見た。今でも飛行音が苦手だ。少女時代から「面白い事大好き」と、豊かな感性に触れたものを仲間と一緒に広めていくリーダータイプ。長屋門公園(瀬谷区)のオープン時には和服のリメイクファッションショーを企画。昨年は仲間でリメイク品などを中心に4人展を開くなど活動は衰えを知らない。「人との出会いのおかげ」と周囲のサポートに感謝する。
○…元気の源は衰えぬ好奇心と「推し活」。外出は三男のサポートもあり、美術館やイベントなどアンテナの感度の赴くままに出かける。1月には歌手の布施明さんのコンサートに出かけ、元気をもらった。プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんの大ファン。努力する姿、言葉の力に、心を動かされるという。孫ほどの歳だが「家じゅうポスターだらけですよ」と嬉しそうにこの日一番の笑顔が弾けた。
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