旭区・瀬谷区 人物風土記
公開日：2024.05.02
瀬谷警察署の署長に就任した
吉田 明弘さん
瀬谷区二ツ橋町在勤 53歳
治安維持は地域と協力で
○…これまでに副署長や調査官を歴任。初の署長職に、「署員を預かり、治安維持を担うという責任ある立場。自分らしく、自然体で職務を全うしたい」と意気込む。３月の着任時には、署員に向けて仲間を助けること、仕事を誠実に取り組むことを訓示として述べた。「どのような仕事にも悩みはつきもの。仲間と支え合い、誠実に職務に取り組んでもらいたい」と期待を寄せる。
○…北海道出身。子どものころは、刑事ドラマの最盛期だった。「最近のドラマは、最新の機器や技術も使用されており、勉強になることも多い」と話す。北海道からも受験できる県外共同試験を受けて神奈川県警へ。20代から30代前半は機動隊などに所属。その後は主に刑事部門に所属し、県警本部の捜査一課で検視官として働いた。東日本大震災では、現地で遺体の検視を担当。署長就任前は県警の採用センターの所長として活躍し、採用案内パンフレットなどを作成した。
○…「市内でも緑や公園が多く自然豊かな場所。落ち着いた雰囲気の街」と瀬谷区の印象を話す。趣味は読書でウオーキングもかねて、片道40分かけて瀬谷図書館に通うことも。「自分が知らないことを経験できる」と楽しんでいる。
○…瀬谷区で頻発する交通事故や、高齢者などを標的にした特殊詐欺に危機感を募らせている。そのなかでも、少年犯罪が目立つことを懸念しており、「喫煙や深夜徘徊などを防ぎ、治安を維持していきたい」と青少年の健全育成にも意欲を示す。また、地域の安全は警察だけではなく、住民との連携も必要と考えている。「地域の皆さんと良好な関係を作っていきたい」。イベントなどで警察の仕事を区民に広報しながら、協力を呼びかけていく。
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