モウソウチク 文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより183
瀬谷区内の竹林はほとんどがモウソウチクで、高さは20mにもなる。節の輪は一つで、下側にロウ状の粉がついて白く見える。この点で節の輪が二重のマダケやハチクと見分けることができる。
江戸時代に中国から入ってきた。病気の母親のために、寒中にタケノコを掘ってきたという、孝行息子「孟宗」が語源という。
タケノコは太く大きく、黒褐色のまだら模様に剛毛の生えた皮に包まれている。料理法は言うまでもないだろう。季節を味わう繊維質に富む低カロリー食品である。
タケは建築材や各種生活用品などに広く利用されてきた。近年需要が減り、海外からの輸入品が増えたため、放置竹林が問題となっている。
モウソウチクは60数年に一度開花すると云われているが、一斉開花はせず竹林の一部分が開花する種類で竹林全体が枯れることはない。
竹林にはスッポンタケやツマミタケ、キヌガサタケ等のスッポンタケ科のキノコが発生する。これからの季節に竹林をチェックしていれば、珍奇な姿のキノコを発見出来るかも知れない。
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