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旭区・瀬谷区 コラム

公開日:2025.07.17

チュウゴクアミガサハゴロモ文:山村卓也(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより186

  • 【1】チュウゴクアミガサハゴロモ・アオバハゴロモ 【2】チュウゴクアミガサハゴロモ成虫 【3】チュウゴクアミガサハゴロモ幼虫

 「羽衣」とは、美しい天女が羽織るショールのことである。「羽衣伝説」は日本各地にあるが、静岡県の三保の松原が有名である。三保では毎年10月に、薪能で「羽衣」を公演する。

 カメムシ目ハゴロモ科等にアミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、アオバハゴロモなどの在来昆虫がいる。体長1cmほどで、幼虫成虫ともに多種類の植物の汁を吸う。

 ところが2017年頃より、1・5cmと一回り大きく、茶褐色のハゴロモが日本各地で発見された。中国、東南アジア原産と判り、2年ほど前にチュウゴクアミガサハゴロモと和名がついた。各種樹木の若い枝から吸汁するため、埼玉県ではチャの被害を警告し、JA横浜は果物農家に注意を促している。

 幼虫はロウ物質からなる白い毛束を立て、まるでサンバダンサーのようである。危険を感じると、パツと跳ねて逃げる。今年は爆発的に増加しており、瀬谷区内の木々や、庭木などの若枝にビッシリと幼虫が着いている。果樹への被害が懸念される。

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