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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2025.09.11

8月31日の横浜旭ジャズまつりに出演したゴスペルアーティスト
TiA(ティア)さん
旭区二俣川出身 38歳

飾らない心、歌で表現

 ○…ゴスペルミュージックのシンガーやクワイア(聖歌隊)のディレクターなどとして日米で活躍している。旭ジャズまつりの出演は3回目。会場のこども自然公園は、小さい頃から遠足や花見を楽しんだ「大好きな場所」だ。「リラックスしながら歌えました」と慣れ親しんだ公園でのライブを楽しんだ。

 ○…「歌うことは人とのコミュニケーションなんです」。演歌歌手を志していた母親や、子役として活動しミュージカル映画の歌の吹き替えも経験した兄などの影響もあり、歌は小さな頃から身近な存在だった。兄が芸能事務所に送ったデモテープがきっかけで、16歳でメジャーデビュー。順風満帆に見えたが、10代にして厳しいビジネスの世界に翻弄され、苦悩の日が続く。「歌うことが嫌になっていました」。歌手を辞めるつもりで2014年、単身ニューヨークに渡った。

 ○…ゴスペルとの出合いは16年、ニューヨークの教会だった。牧師から声をかけられて出演したコンサートをきかっけに取り組むように。同年には日本人3人と結成したグループで、アメリカ最大級の大会「マクドナルド・ゴスペル・フェスト」のグループ部門で優勝した。「ゴスペルは、飾り気のない素直な自分に戻れる場所」--。20年にはクワイアを設立。大勢の力を結集することで生まれるパワーに魅了され、ディレクターとしての道も歩み始めた。

 ○…5月には、公募したメンバーら85人と結成した「Sakura Japanese Choir」を率いて、同大会のクワイア部門で優勝。奇跡と呼べるようなニュースだったが、国内では知らない人が多いという実感があるそうで、「もっと多くの人にゴスペルの素晴らしさを伝えたい」と決意を新たにする。

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