神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2021年10月28日 エリアトップへ

エゾビタキ文:今野紀昭(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより141

公開:2021年10月28日

  • LINE
  • hatena

 秋は渡り鳥にとって移動の時期である。10月になるとツバメは南方に帰り、北の大陸からはハクチョウやガンが越冬の為日本に飛来する。そんな秋のとある日に、和泉川沿いの林や瀬谷市民の森の張り出した枯れ枝の先に止まる褐色の地味な鳥を目にする事がある。エゾビタキである。

 旅鳥として春秋に全国各地の平地から山地の林、林縁、公園の林などに渡来するが、秋は特に飛来数が多い。ヒタキ科の鳥で全長はスズメよりやや小さい14・5cm。雌雄同色で体上面は灰褐色、体下面は白色で明瞭な暗灰褐色の縦斑がある。よく見ると何とも愛らしい目をしている。

 ヒタキ科の特徴は英名のFlycatcher(フライキャッチャー)とある通り、枝の先から飛んでいる昆虫をめがけて飛び立ち、空中であっという間に捕食する姿は何とも見事である。よく似た仲間にはコサメビタキ、サメビタキが知られている。

 秋は木の実も食し、特にミズキの実を好んで食べる。海を越え東南アジア方面に渡って行く前に、十分な栄養を蓄えるべく盛んに木の実を食する姿を、近くの公園の林や和泉川沿いの林に追ってみるのはどうだろう。

瀬谷区版のコラム最新6

瀬谷の生き物だより 170

キクラゲ文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 170

3月21日

瀬谷の生き物だより 169

カイツブリ文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 169

2月15日

瀬谷の生き物だより 168

ハラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)、宇佐美伸子(同)

瀬谷の生き物だより 168

1月18日

瀬谷の生き物だより 167

クロヤツシロラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 167

12月21日

瀬谷の生き物だより166

ピラカンサ文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより166

11月16日

瀬谷の生き物だより165

ワレモコウ文:山村卓也(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより165

10月19日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook